先日、開催させていただいたYINDIGO A M(インディゴエーエム)のシャツオーダー会。
急な開催にもかかわらず、たくさんの方々にオーダーいただきました。
オーダーいただきました皆様、本当にありがとうございました。
お渡しは来年1月末ごろになりますが、どうぞお楽しみにお待ち下さいませ〜
今回意外だったのが、女性のお客様のオーダーが多かったこと。
シャツというものに男性ほど馴染みがない女性の方にとって、このイベントは敷居が高いかなと思っていましたが、むしろ逆でした。
生地を選んだり着丈や袖丈を調節したり、といった体験も新鮮で、悩みながらも楽しんでいただけたようで良かったです。
(モデル:身長167cm 7-9号体型)
【スウェットシャツ : YINDIGO A M ¥46,750 / Size : 46】
【パンツ : FRANK LEDER ¥47,300 / Size : XS】
スウェットと説明しておきながら、どうも様子がおかしい…
明らかに異質なツヤとドレープの美しさ。
梳毛引きの高級ウールセーターのような滑らかな表情で、高級感ダダ漏れです。
ネック下の汗止めガゼットなどのディテールが視認できるまでは、裏毛のスウェットを着てるとは思われないんじゃないでしょうか。
それもそのはず、こちらはSUPER120’s、17.5マイクロン相当というカシミアに次ぐ細さのスーパーエクストラファインウールを使用した裏毛(いわゆるスウェット)生地なんです。
しかも吊り編み機でゆっくりと空気を含ませるように編み立てることで、軽さ、柔らかさ、滑らかさを兼ね備えた極上の質感に。
さらにウォッシャブル加工が施されているので、家でもお洗濯可能、気負わず使えます。
(中性洗剤を使用し、裏返して個別にネットに入れ、洗濯機のおしゃれ着コースで脱水はごく短時間、陰干しをオススメします)
かねてより、天然ウールの素晴らしさはこのJournalでも熱く語ってきたつもりですが、今一度おさらいを。
ウールには吸湿発散性や保温性、防臭性などを兼ね備えた、他の繊維にはない優れた特徴があります。
ハイテクな素材開発でしのぎを削るアウトドアウェア業界においても、ウールのアンダーウェアやソックスがいまだに重宝されているのは、このため。
特にストップ&ゴーを繰り返す登山などにおいては、汗をかいても冷えにくいウールのウェアは本当に頼りになります。
日常生活においても昼夜の寒暖差や内外気温差などで冬でも汗をかいて冷えちゃうことがありますから、便利なんですよね。
冬用セーターのように紡毛のフワッとしたものとは違い、このスウェットのようにサラッとドライな仕上がりのウールカットソーは、チクチク感も少なく、暖かい季節でもベタつくことがないのでロングシーズン快適です。
しかしこれまで取り扱ってきたウールの丸編み生地商品の中でも指折りのクオリティですね、これは。
裏のパイル側はとってもサラサラしていてチクチク感も皆無、超気持ちいいですし、肉厚すぎず薄すぎないのにしっかりしていて安心感もあります。
しかもウォーム感が極めて控えめのため、春に着ても違和感無いですし、朝晩だったら梅雨時期あたりまで活躍するんじゃないでしょうか。
ウールの裏毛というのは技術的な難しさもあってそもそもなかなか見かけませんが、特にこのレベルになると気持ち良さは格別。
未体験の方はこの機会にぜひ味わってみて下さい。
こちらのスウェット、デザインとしては北欧のミリタリースウェットをベースにしていますが、生地の上品さも手伝って、無骨さは鳴りを潜め、うっすらエレガンスすら感じさせる雰囲気。
S字状のラグランスリーブ、通称フリーダムスリーブで可動域は広く、肩馴染みも良いので、オーバーサイズでの着用もサマになります。
実際、モデルの妻は40か42あたりがジャストサイズですが、あえて46を着用。
いい具合にリラックス感が強調されて、今っぽいムードが醸し出されています。
(モデル:身長168cm体重55kg細身男性)
【スウェットシャツ : YINDIGO A M ¥46,750 / Size : 46】
【パンツ : NEEDLES ¥20,900 / Size : XS】
もちろん男女兼用ですから、ご夫婦でシェアしていただくのもいいですね。
ジャスト目に、サラッと着こなすのも大人っぽくて素敵です。
共布のエルボーパッチも良い感じのアクセントに。
こちらもただ上から貼り付けたものではなく、はめ込み式で手間のかかる仕様です。
これにより、厚みが出過ぎることなくスマートな印象に仕上がります。
襟ぐりや袖口、裾などはリブではなくフライス生地になっており、これも上品さに一役買っていますね。
汗止めガゼットもはめ込み式の本格仕様。
肌着の上からラフに一枚で着るのもいいですし、下に襟付きシャツを挟んだ優等生的着こなしもオススメです。
冬はハイネックやタートルカットソーをインナーに仕込むのもいいでしょう。
上からアウターを羽織っても、上品なツヤ感が静かに主張してくれます。
相変わらずなかなかのプライスですが、店頭では一目惚れされる方もちらほら。
そしてご試着されたら最後、高確率でご購入されています。
まぁ、コットンのスウェットとは異なるサラサラな快適感、カジュアルなのに上品さもある絶妙なバランスと巧みなシルエットは確かに格別。
スウェットシャツと考えると非常に高額ですが、春秋冬のロングシーズン、ラフに普段使いできる高級セーターと考えていただければ納得しやすいかと。
ぜひお試しあれ〜