タンナーに残っていた数枚の革を特別価格で譲ってもらい、最後の追加生産を行いましたが、それもおかげさまで完売しました。

ただ、最後の最後にPEZZETTINO工房より当該レザーのデッドストックが見つかりましたので、これを使用して少量の追加生産が可能となりました。
正真正銘これが最後です。

しかもこのデッドストックは10年以上前のものですので、現行品質を遥かに超えるスーパークオリティ。
最後の最後にとんでもないレベルのものが完成しました。

このベルト、我々としても継続販売したいところですが、使用しているブライドルカーフレザーの価格がとてつもなく高騰したため、これにて終売となります。

このタンナーはシャネル傘下でしたが、最近エルメスに買収され、革の価格がありえないほど跳ね上がりました。
カーフレザーとしてはありえない水準で、オーストリッチなどのエキゾチックレザーに並ぶようなとんでもない価格に。

さすがにこのような価格になってしまうと別次元の価格帯の商品になってしまうため、我々としても継続を断念。
これに代わる別のレザーでの再リリースを模索中です。

泣いても笑ってもこのモデルはこれで最後。
クオリティは保証します。
ぜひお試し下さい。

----------------------------------------

マテリアル・構造・デザイン、どれをとっても、どんなラグジュアリーメゾンにも負けないクオリティを誇るPEZZETTINO(ペッツェティーノ)のドレスベルト。
世界を見渡しても当店でしかご購入いただけない、Dresswell完全特注ベルトが満を持して登場です。

イタリアでもトップ中のトップの技術を持つ某誂え靴職人が手掛けるこのベルトシリーズですが、美しさと耐久性を未だかつてない高次元で両立しながら、長年のコネクションに基づいた特殊な部材調達、工房とのダイレクト取引により、異常とも言えるほどのロープライスを実現。
今や高級靴ブランドやラグジュアリーブランドのベルトは平気で10万円とかしますので、それらを上回るクオリティのこのベルトシリーズがいかに破格かお分かりいただけると思います。

このルックスながら一枚革のベルトに引けを取らない優れた耐久性を備えた特殊構造は、大好評販売中の「スフマートベネチアンレザーベルト」と同じですが、今回我々がこだわったのは革とバックル。

表側には、特殊なブライドルカーフレザーを採用。
ブライドルレザーといえば、蝋(ろう)成分をじっくり染み込ませることで強度を高めた、馬具などに使用される成牛の革なのですが、こちらはなんとカーフ(子牛の革)。

あくまでタンニング成分の中に含まれている蝋がブルームとして浮き出ているということらしいのですが、そもそもピット鞣しのカーフレザー自体がレア。
しかもそんじょそこらのクオリティではなく、恐ろしくキメの細かい超上質なドイツ産原皮を使用し、じっくりと時間をかけてタンニングされているため、マットな質感と相まって非常にスムースな仕上がりに。

当然価格もとびっきりで、デュプイやワインハイマーのA級ランクの革などよりもひと回り高く、生産量も極端に少ないという大変希少なものになります。
このレザーはイタリアのとある極小タンナーのもので、近年シャネルが資本注入して傘下に収めたらしいのですが、それも納得のクオリティ。

時間をかけてロウが染み込んでいるため、ブルームが浮いてくるうちは栄養補給不要。
むしろ栄養がたっぷり詰まっている証です。

これだけキメが細かいカーフレザーになると最初からバッキバキの光沢がありそうなものですが、この革は光沢を出すためのアイロンなども最小限にしており、あえて素の表情を晒した仕上げに。
これにより、革のコシが損なわれることなく、革本来の持ち味を存分に味わうことができます。

ただ、ベジタブルタンニンなめし100%の革ながらも、カーフでそれほど厚みがないということもあってエイジングは思いの外ゆるやか。
光沢が出てくるまでにも時間がかかりますが、このキメの細かさですから最終的には素晴らしい光沢感と経年変化が期待できます。

ベジタンレザーのくせにキメが細かすぎるゆえ、新品の状態は誤解を恐れずに言えば合皮のようなあまりにも整いすぎたそっけない質感ですが、それだけに使い込んでいく楽しみがありますし、使い込んでいくだけの耐久性を備えた驚くべき構造もこのベルトの特徴のひとつ。
このベルトは同系統の他のベルトとは一線を画す、高い耐久性を誇ります。

そもそも中央部分が山なりに盛り上がったドレス系ベルトというものは、基本的に、表革・裏革・山なりにするための詰め物、の3点で構成されているため、一枚一枚の革が薄く耐久性に乏しい上、両サイドに走る縫い目が摩擦で綻びてしまうという弱点があります。
かといって、分厚い一枚革で出来たベルトは耐久性は高いものの、どうしても見た目が無骨になってしまい、ドレッシーなルックスにはなりません。

しかしこのベルトは、とある特殊構造と革の性質を巧みに利用することで、分厚い一枚革のベルトと同程度の耐久性を保持しながら、山なりのドレッシーなルックスを実現。
10万超えのメゾンブランドのベルトでもこのような構造は見当たらず、革質やその他の作りは同等以上、それでいて税込3万円を切るプライス設定は、あまりにもお得感がありすぎて販売する我々としても心配になるレベルです。

また、最初から適度な柔らかさがあって着けやすいですが、使い込んでいくと新品時からは考えられないほどソフトになっていくのも特徴的。
見た目の経年変化よりも先に、まずその柔らかさの劇的な加速に驚かされます。

しかし、いくら革や構造が優れていたとしても、ファッションとして使いにくかったり、ダサかったりしては元も子もありません。
もちろんその点をしっかり考慮してあるのは言うまでもなく、むしろファッション的観点から部材を選定していった経緯があります。

今回もカジュアルでもドレスシーンでも使いやすようにベルト幅は3cmに設定。
3.5cmでは幅広すぎて、スーツスタイルには良くてもカジュアルでは主張が強すぎますし、逆に2.5cmだと細身すぎてフォーマル感が薄れますので、この3cmというのはオンオフ兼用使いには最適な幅と言えます。

また、今回はバックルにも徹底的にこだわりました。
販売中の「スフマートベネチアンレザーベルト」よりも細身でシャープな、シャンパンカラーのスペシャルバックルを採用。

こちらは何十年も前に、とあるブランドが特注で作っていたバックルをもとに、我々があらためて一から発注した特注品。
エルメスなどのメゾンもこぞって採用する真鍮製品の産地として名高いブレシアで、探しに探し求めて見つけてもらった一品です。

真鍮製はエイジングが素晴らしいものの、細身になると強度の心配が出てきますので、その点を考慮しながら慎重に選定。
我々が求める「悪目立ちせずに品良くシャープなアクセントを加えられるフレンチシックなもの」という要望を見事に叶えたこのバックル、シルバーではなくゴールドカラーというのも条件でした。

しかし運良く見つけたこのバックルはゴールドではなくシャンパンカラー。
これが素晴らしいトーンで、ゴールドほどギラギラせず、光の当たり具合によってはシルバーっぽくも見える絶品のカラーリング。

細身ですっきりとしたバックル形状と相まって、非常に上品でスマートな印象を醸し出します。
超絶品質のブラックレザーとの相性も抜群。

なお、こちらはご希望のサイズにカットいただける、フリーサイズ仕様。
余裕を持たせた長めの作りになっているため、恰幅の良い男性にも、細身の女性にもジャストサイズでお使いいだけます。

ご注文時にリクエストいただければお好みの長さにカットしてお送りすることが可能ですし（残念ながらカット後の返品・交換はお受けできませんのでご慎重に）、穴空けポンチを同梱させていただきますので、ご自身でカットしていただくことも可能です（マイナスドライバーやカッターなどは別途ご用意下さい）。
痩せてサイズが合わなくなればさらにカットすれば良いですし、逆に太って合わなくなれば、自分より細い方に譲って自由な長さにカットしてもらうといったこともできるので、フリーカットタイプは便利ですね。

オリジナルのポーチも付属。
こちらはハイブランドのカッティング工場で発生する余り革や布帛を利用して作られており、おまけとは思えないクオリティです。
（一枚一枚素材や色合いが異なります。画像は革製ですが布製も含まれますのでその点ご了承下さい）

繊細でどこか中性的な雰囲気がありながらも、クセがなく、様々なスタイル、様々なボトムスに幅広く対応する魔法の一本。
トレンドに左右されない不変性を備えつつ、さりげない上品なアクセントも加えてくれる、ファッション性の高さも魅力です。

このクオリティでこの価格、他では絶対に売っていません。
スタッフ一同自信を持ってオススメします。

Made in Italy。

※ 天然皮革特有のキズや皺がある場合がございます。また革の表情は一点一点異なります。