チェコの某テーラーに眠っていたという、貴重なデッドストックのヴィンテージ手織りツイード生地を特別に譲ってもらい、製作したテーラードジャケット。
生地自体がごく少量しか存在しないため、当店では早めにお願いして確保してもらいました。

このため、恐らくこの生地でこのジャケットは世界でも当店のみの展開かと思われます。
（デッドの手織り生地は4種類ありましたが、個人的にこの生地のトーンや風合いがズバ抜けて良かった印象です）

定番のジャーマンレザー2つボタンジャケットに近い端正なシルエットで着こなしやすい形。
襟のフックベント、袖口の仕様が特徴的で、襟を立てればブルゾンっぽく着用いただくことも可能です。

裏地には、春夏でシャツやパンツが好評だったSEEDシリーズのCOTTON / LINEN生地を贅沢にも総裏で使用。
袖裏のイエローストライプのアセテート生地もいい塩梅で、ロールアップしてチラ見せしても良い雰囲気です。

美しいウッドボタンなどの付属も最高のマッチングを見せていますが、とにかくこの手織りツイードのスペシャルな風合いが圧倒的。
手織りならではの不規則で膨らみのある表情と独特な奥行きのあるグレー x ブラウンのカラーリングもたまりません。

ラペル幅、ゴージラインもトレンドとは無縁の中庸なもので、着丈も短すぎず、時代を超えて愛用できる絶妙なバランス。
これほどの風合いとディテールバランス、シルエットを兼ね備えたジャケットは、ヴィンテージでも見つけることは至難の業かと思います。

70歳になっても80歳になっても着続けていきたいと思わせる、圧巻のオーラ漂う一着。
着込んでいって、良い感じにツイード生地がくたびれてこなれてきたら、新品にはないヴィンテージ/アンティークオーラが溢れ出てきて、さらにすごいことになりそうですね。

個人的には、これまで見てきたフランクリーダーのウエアの中でもトップクラスの逸品だと思っています。
二度と手に入りませんので、ぜひこの機会をお見逃しなく。