ただ太いだけではないシルエットの良さから、登場以来人気を博している、ウエストオーバーオールズの定番ジーンズ802S。
こちらはそのブラウンデニムカラーモデルになります。

カーハートのようなアメリカンワークウェアを彷彿とさせるライトブラウンカラーですが、生成りの緯糸がうっすら覗くことで、ダック生地などのようなベタッとした色味とは異なる独特なトーンに。
802のシルエットと相まって、意外なほど野暮ったくなく今っぽい雰囲気で履いていただけます。

バトナーあたりの綺麗めなローゲージニットなんかと合わせると都会的で大人っぽいですし、スウェットパーカーにローテクスニーカーなどを合わせれば、よりストリートな感じでラフに履けるので、合わせ方次第でいろんな表情を見せてくれます。
ブラックやネイビーはもちろん、近年流行っているグリーン系との相性も抜群。
生地感やトーン的にも通年履ける感じですので、一年中活躍してくれるかと思います。

以下、802Sに関する共通説明になります。

代表作801Sよりもやや股上を浅くし(とはいえ十分深さはあります)、レングスを少し長くした(とはいえ長くはありません)、ゆとりのあるストレートシルエット。
ヴィンテージデニムの代名詞であるセルビッジをあえて廃することで、アウトシーム・インシーム両側からの調整が可能となり、West特有の美しいラインが構築されています。

また、ヒザの位置を通常よりも高めに設定することで、膝にカドがはまらず、O脚の人でもシルエットが崩れません。
これにより、誰が履いても綺麗に見えるという魔法の一本に。

適度にゆとりがあって足のラインが出ないため、足の太さに関係なく様々な方にフィットします。
また、お選びいただくサイズにもよりますが、腰回りも適度に余裕があってラインが出過ぎず、それでいてだらしなくならず、ストレッチが入っていないとは思えないほど履き心地が良いのもポイントです。

また、ジーンズの成り立ちであるオーバーオールを胸元でカットして生まれたという話を元にした、ウエスマンのないウエスト周りも特徴的。
裏側にはオリジナルのゴム製マーベルトを配しています。

これによってウエスト周りにわずかに伸縮性が出て動きやすいですし、タックインしたトップスがずり上がってくるのを防いでくれる効果も。
さらに専用のサスペンダーを引っ掛けるループが付いていたりと細かいこだわりが。
見た目だけでなく、よく考えられた仕様の数々に感心します。

デザイン的には極めてシンプルでミニマル。
ヒップポケットの飾りステッチもないですし、腰のパッチもありません。
ウエスト部分に特徴があるので余計な装飾は不要、ファッションというよりも日常の道具として寄り添う存在でいて欲しい、というデザイナー大貫さんの想いが反映されています。

岡山県井原市で織られたという13.5オンスのコットンドリル生地は通年履きやすい程良い厚み。
洗いがかかっているので最初から柔らかく、ストレスなく履いていただけます。

とにかく理屈ではなく、履いていただければこの素晴らしさを実感いただけると思います。
実際ウエストオーバーオールズというブランドを知らずにご試着いただいた方の購入率が非常に高いという事実が何より物語っていますね。

ジーンズが嫌いという方にもぜひチャレンジしていただきたい完成度の高い一本。
幅広いサイズ展開のユニセックスモデルで、老若男女にオススメです。