CIOTAの定番ジーンズが新しくなりました。
ブランド発足依頼初、満を時してのモデルチェンジとなります。

旧モデルもそれはそれは凄いものでしたが、パタンナーも変わり、完全ユニセックス仕様に。
さらに進化しています。

こちらはブラックデニムのワンウォッシュバギーモデル。
リーバイス90年代のSilver Tabラインをモチーフにしたとおぼしき、シオタのジーンズの中でも最もゆとりのあるシルエットになります。

オリジナルはヒップや渡りにかけて非常にゆったりしているものの、テーパードがかなり強い印象があるのですが、こちらはテーパード具合が控えめで裾までより太く、いかにもバギーな雰囲気。
とはいえいたずらに太すぎる印象はなく、いまどきのリラックスした雰囲気を醸し出せます。

もちろん、ストレートモデルなどと同様、ジーンズとは思えないほどの肌あたりの柔らかさと履き心地の良さは健在。
本格派ジーンズのワンウォッシュモデルといえばまだまだ硬さの残るゴワゴワなものを想像されると思いますが、シオタのワンウォッシュモデルは他ブランドのヘビーウォッシュモデルのような柔らかさがあり、初めから全くストレスのない快適な履き心地をお楽しみいただけます。

しかもこの快適さ、ライトオンスのペラペラな生地やストレッチ生地によるものではなく、13.5オンスのしっかりとしたノンストレッチ生地で実現できているというのが凄いところ。
これぞインドで手摘みされる超高級超長綿スビンコットンを贅沢に緯(ヨコ)糸に使用している恩恵です。

もちろんしっかり履き込んでいけばヴィンテージさながらの経年変化も期待できますので、育てがいもあります。
また、柔らかいからといって生地が弱いわけではありませんので、ラフにガンガンお使いいただけます。

適度に股上深めでジッパーフロントなのも楽チン。
ちなみにジッパーはヴィンテージライクな42タロンです。

左右のハンドポケットは他のモデルに比べると入れ口が低い位置に設定されており、視覚的に重心を下方向に持っていく効果が。
これによりさらにバギー感が強調され、よりゆったりとしたムードが増しています。

経(タテ)糸緯(ヨコ)糸ともにブラックのため、ヨコ糸が生成りのブラックジーンズに比べてより黒々しいというのも特徴。
より都会的でシックな印象です。

また、オリジナルにはないブラックデニムのセルビッジ仕様というのも贅沢。
当然旧式力織機にて低速で製織されていますので、凹凸感のある豊かな表情が。
さらにキバタにて縫製後ワンウォッシュしてありますので、裾に向かって生地のねじれも発生しており、ヴィンテージさながらの雰囲気もプラスされています。

90年代的ムードを纏いながらもヴィンテージ的な仕様やニュアンスもあり、それでいて現代的なリラックス感も匂わせるという見事な折衷感。
さらに、贅沢にもスビンコットンを緯(ヨコ)糸に使用することでワンウォッシュにもかかわらず長年履き込んだような暴力的な柔らかさも備えているという、コンフォートっぷり。
しかもこれらにファクトリーブランドならではのコスパの高さも加わりますから、そりゃ人気なのも頷けます。

旧モデルよりも股上が深くなったことでタックインも決まりやすいですし、縦長気味で大きめのヒップポケットがV字のヨークラインに呼応する形で付いているため、ヒップラインもキレイに見えます。

ちなみに新モデルからサイズ展開も変更になりました。
従来の1インチ刻みではなく、2インチ刻み設定に。
また、メンズは29インチからスタートでしたが、28インチからになりましたので細身の方には朗報です。

生機(キバタ)とはいえワンウォッシュモデルのため、お洗濯による多少の縮みはあるものの、極端なものではありません。
ウエストは履いていくと伸びてきますので、ベルトレスのウエストジャストで履かれたい場合、最初はやや窮屈なくらいのウエストサイズをお選びいただくのが良いかもしれません。

元々ゆったりとした雰囲気のジーンズですので、あえて多少ゆるめをお選びいただき、ベルトで絞ってリラックス感を強調いただくのもオススメ。
個人的にはあまりガチガチにジャストサイズにこだわらなくても良いかと思っています。
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