mens / womens
Price¥42,900(税込 送料込)
【Utility knitwear】をコンセプトに掲げたスロープスロウを体現するモデルであり、最もお手頃な価格帯ということもあってブランドの名刺代わり/入門編としても人気を博すニットブルゾンが入荷しました。
今季よりダブルジップ仕様にパワーアップ。
使い勝手の向上という面はもちろん、スタイリングの幅も広がっています。
こちらのニットブルゾンは、あの傑作レザージャケットA-2のインナーとして、USAAFで採用されていた「C-2」というニットインナーがモチーフ。
とはいえ単純な焼き直しではなく、巧みなアレンジを加えることで、アウターとしても中間着としても使いやすく、汎用性抜群な一着として仕上げてあります。
ちなみにお持ちの方はお分かりかと思いますが、このC-2以外でも40'sあたりの寒冷地向けミリタリーウエア類は総じて着心地が最悪。
よくこんなに重くて肌触りの悪いものを着て戦えるものだな、やはり戦争というものは常軌を逸しているな、と見るたび感じてしまいます。
服としてはとてもカッコいいものが多いので頑張って着てみようとチャレンジするものの、やはり無理なものは無理。
あまりに重かったり、チクチクしまくったりするので、そうそう着れたものではありません。
このC-2もオリジナルは類に漏れず肌触りの悪さが強烈なのですが、このスロープスロウ版は風合いや雰囲気はそのままに、日常使いできる程度のタッチに改良されている優れもの。
これを実現するのが、シェットランドウールの超強撚糸&度詰めの総針編みという組み合わせ。
シェットランドと聞けば皆さん、硬くてガサガサチクチクとした荒々しい感じを想像されると思いますし、実際刈毛の状態はそうなのですが、これにあえて強く撚りをかけて更に硬くすることでドライなタッチになり、肌を刺す差し毛も減るため、強いチクチク感が抑えられています。
もちろん、カシミアやハイマイクロンのメリノなどとは違いますので、半袖Tシャツの上から羽織るといったことは難しいかもしれませんが、オリジナルに比べれば格段に着やすく、シャツやカットソーなど肌に直接触れないように工夫していただければ気にならないレベルかと思います。
原料や作り方を変えればもっと肌触りを良くすることはできるものの、ミリタリーセーター特有のハリコシのある豊かな表情は表現できませんので、このあたりはトレードオフの関係。
このルックス、この風合いをキープしながら日常使いできるレベルに落とし込むのは容易ではなく、これぞこの道のスペシャリストであるデザイナーご夫婦の面目躍如たるところ。
もちろんスロープスロウオリジナル素材になります。
相当頑丈で型崩れしにくい、毛玉もできにくい、シワもつきにくい、ウールなので汚れや匂いも付きにくい、という感じでイージーケアなのも利点。
日常使いにはもってこいですね。
そして素材やニッティングがハイレベルというだけでなく、型紙やサイズ感、デザインなどのトータルバランスが素晴らしいというのがこれまた凄いところ。
この卓越したディレクションセンスもスロープスロウの魅力のひとつです。
こちらのニットも、ネックを詰めてオリジナルにはない丸襟にすることで、よりアウターらしさをプラス。
さらに、インナー用としてタイトフィットな作りのオリジナルに比べて身頃や袖幅に適度なゆとりをもたせ、裾や袖のリブがそれらを引き締めることで、抑揚のあるシルエットが生まれるだけでなく、ロングリブの存在感も際立っています。
フロントジップの開き具合でも襟やVゾーンに違いが出てくるので、インナーとの組み合わせも含めて、様々なニュアンスを表現可能。
これにダブルジップならではの裾からの開き具合も加わりますので、シンプルながらもアレンジ幅は広いです。
タイトではないとはいえ、他のスロープスロウの製品に比べるとややコンパクトなシルエット。
そのおかげでインナー使いした際にももたつきにくいですし、丈もスッキリ目ということで脚長効果が出てスマートに見えます。
コンパクト気味ということもあって、当店ではMからXLまでのサイズ展開。
ただし、総針編みで特に横方向の伸縮性が高いため窮屈な感じはありませんし、度目もしっかりしているのでダレることなく、着用感は思いのほか軽め。
女性の方や小柄細身の男性であればMサイズ、中肉中背の男性はジャスト目でLサイズ、ゆったり着用されたい場合はXLサイズという感じでしょうか?
恰幅の良い方はどちらかというとフィットさせて着ていただいた方がサマになるのでXLサイズをジャストで着用いただくのがオススメです。
インナーは襟付きシャツでキレイめに、ハイネックやタートルネックで柔らかく、上から端正なチェスターコートやトレンチなんかを羽織っても素敵ですし、スウェットパンツなどと合わせたスポーティーなコーディネートもサマになるかと。
リアルにA-2などの革ジャンのインナーとしても良いですね。
新色のカーキミックスが元ネタとの親和性も高く、とりわけ素晴らしかったので、当店では漢の一色展開。
複雑な色味が交錯する奥深いカラーリングが秀逸です。
まだブランドをスタートして日が浅いものの、急速に人気と評価を高めているスロープスロウ。
単純に作りが凄いとかこだわっているといった領域に留まることなく、最終的にしっかりファッションとしても機能するようセンス良く纏め上げられていることが、人気の秘訣かと。
どの製品も恐ろしく完成度が高いため、高額ながらも満足度が高く、リピーターが多いというのも納得。
業界関係者にもファンが多いらしく玄人ウケも凄いですが、明らかに良いものだというオーラが半端なく、ファッションに疎い方にもその凄みは十分伝わりそうです。
なにより、とにかくタフで手荒に扱えるというのが頼もしいところ。
実用的で汎用性が高く、経年変化を楽しみながらずっと寄り添ってくれる極上のニットウエアたち。
ぜひお試し下さい。
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ブランド側の制作後記は以下になります。
ファーストシーズンから継続しているこのシリーズはわたしたちのコンセプトでもある「Utility Knitwear」を体現している。
ニットウェアのデメリットである型崩れや毛玉、ケアのしにくさを全て解消した、ワークウェアのように気負わず日常的に着用でき、長く愛用できるタフなニットウェア。
カリカリに強く撚りをかけたシェットランドウールは、強度もあり、キックバック性が良くなる。
それを総針と呼ばれるゴム組織で編んでいるので、よりキックバック性が加わる。
キックバックが良いと型崩れしにくく、洗濯後も形が戻りやすい。
織物でも編み物でも、同じ糸、組織、ゲージでも度目が緩いのと詰まっているのでは全く仕上がりも機能も違うものになるが、これも機能的に丁度良い度目になるまで何回も試作や着用テストを行って開発したものだ。
毛玉になりにくいのは糸の性質もあるけれど、この度目加減によるところも大きい。
ミリタリーセーターをイメージしたカリカリとした風合いは好みが分かれると思うが、本物の耐え難い着にくさを考えると格段に着心地が良い。
長く継承され続けるワークウェアのように、開発や改良のプロセスを重ね、より良いプロダクトになるように継続していきたい大切なシリーズだ。
US空軍のインナーブルゾンをモチーフに、カウチンのような丸襟にアレンジした「C-2」。
ニットブルゾンといえばドライバーズニットが主流で、意外とデザインバリエーションを見かけない。
ニットブルゾンというのは本当に便利なアイテムで、ワークウェアとの相性もとても良い。
皺にもならずストレスのない着心地が日常着はもちろん、旅行などアクティブなシーンにも重宝する。
このC-2、ファーストシーズンではマイナーアイテムだったものの、前回グッと人気が伸び、ニットブルゾン推しのわたしたちとしてはこの良さに気付いてくれたのかな、とほくそ笑んだ。
今回ダブルジップ仕様に改良を加え、より着やすさを追求。
お腹が出ている人でも安心だ。
新色のカーキは深い色目を出すために糸の仕立てを工夫してつくったオリジナルカラー。
サイズ | 肩幅 | 身幅 | 着丈 | 袖丈 | ゆき丈 |
---|---|---|---|---|---|
M(ウィメンズ全般 or メンズS-M程度) | - | 51 | 61 | - | 84 |
L(メンズM-L程度) | - | 53 | 62.5 | - | 85 |
XL(メンズL-XL程度) | - | 54 | 65.5 | - | 86 |
※ ニット製品のため、伸縮性があります。
※ 比較的コンパクトかつショート丈ですので、ゆとりを持って着用されたい場合はサイズアップをオススメします。
※ 計測単位はcm、平置きでの実寸となります。個体差もございますので多少の誤差はご了承下さい。
※ モデル:身長168cm56kg細身男性 着用サイズ:M
長年に渡ってニットデザインや企画、糸作りに携わってきたその道のスペシャリスト夫婦が手掛ける、極上のニットアイテム。
とはいえ、いかにも高級でデリケートなラグジュアリーブランドのそれとは異なり、Slopeslowが目指すのはあくまで【Utility Knitwear】。
実用的で汎用性が高く、タフで経年変化も楽しめる堅牢なアイテムばかり。
なんと、糸の試作から試し編み、染色に至るまでのプロセスは自宅で行われているものも多く、長年の経験を元に納得いくまでトライ&エラーが繰り返されたプロダクトの数々は、恐ろしい完成度と圧倒的オーラを纏います。