1920年代から50年代、アメリカに存在した壁紙メーカー”UNITED WALLPAPER(ユナイテッドウォールペーパー)”
こちらの壁紙カタログからオフィシャルで生地を製作し、ウエアに落とし込むという、ウエストオーバーオールズらしいスペシャル企画です。

今シーズンは22FWでリリースされたMODERN柄の色味を秋冬シーズンらしい温かみのあるカラーに変更。
ミッドセンチュリー感とアメリカンな土臭さが同居したような、雰囲気たっぷりのオリジナリティ溢れる色柄に仕上がっています。

この色柄だと反対色の関係に近いネイビーやブルーとの相性も良好。
ベージュやブラックはもちろん、グリーンやピンクあたりと合わせても映えますので、案外守備範囲が広く、想像以上にコーディネートしやすい印象です。

こちらのパンツ、形としてはウエストオーバーオールズの代名詞的定番ストレートジーンズ 801S。

ウエストのボトムスといえば、なんといっても一番のポイントはそのシルエットの美しさ。
アウトシーム・インシーム両側から巧みに調整を施すことで、この特徴的な美しいラインが構築されています。

また、ヒザの位置を通常よりも高く設定することで、膝にカドがはまらず、O脚の人でもシルエットが崩れません。
これにより、誰が履いても綺麗に見えるという魔法の一本に。

特に801Sは、平置き状態だとテーパードしているものの、履いた時にはストレートシルエットに見えるという巧みなパターンが秀逸。
レングスも比較的短めで丈詰めの必要がなく、ワイドというほどではないもののゆとりがしっかりあるので、足の太さに関係なく様々な方にフィットします。

お選びいただくサイズにもよりますが、腰回りは適度に余裕があってラインが出過ぎず、ストレッチが入っていないとは思えないほど履き心地が良いのもポイント。
ヒップアップ効果もあり、お尻周りも綺麗に見せてくれます。

生地は適度に厚みがあるため透けの心配もありませんし、肌に張り付くようなシルエットでもないため、夏でも履けてオールシーズン大活躍間違いなし。
サイドシームも脇割りではなく、両サイド共に巻き縫いになっているため、アタリの出方にも個性があります。

また、ジーンズの成り立ちであるオーバーオールを胸元でカットして生まれたという話を元にした、ウエスマンのないウエスト周りも特徴的。
裏側にはオリジナルのゴム製マーベルトを配しています。

これによってウエスト周りにわずかに伸縮性が出て動きやすいですし、タックインしたトップスがずり上がってくることや色移りしてしまうのを防いでくれる効果も。
見た目だけでなく、よく考えられた仕様の数々に感心します。

デザイン的には極めてシンプルでミニマル。
ヒップポケットの飾りステッチもないですし、腰のパッチもありません。

ストレッチ入りでもないのにやたら履きやすいのも人気の秘訣。
それでいて生地がペラペラで頼りない感じは全くなく、ガシガシ使えて、気が付くと常に手に取ってしまう魔力があります。

とにかくこの801、理屈ではなく履いていただければ素晴らしさを実感いただけるかと。
実際ウエストオーバーオールズというブランドを知らずにご試着いただいた方の購入率が非常に高いという事実が何よりもモノの良さ物語っていますね。

幅広いサイズ展開のユニセックスモデルで、老若男女にオススメ。
残念ながら数年前からサイズ展開が絞られておりまして、27インチの次は30インチとなっており、28インチや29インチは製造されていません。

お洗濯も簡単、着用可能期間も長く、ガシガシ使えて想像以上に便利。
柄モノとはいえ、ボトムスであればインパクトが強すぎないのでチャレンジしやすいですし、シンプルなコーディネートでも単調にならず、簡単にオシャレ上級者感を醸し出せます。

ヴィンテージでも見つけられない柄と色味にこのシルエットの良さ。
いつも無地の服ばかりという方もぜひチャレンジしてみて下さい。
ファッションの幅が広がります。