今シーズンより始動した、バトナーデザイナー奥山氏の肝煎り企画、その名もGOAT SERIES（ゴートシリーズ）。

ここでいうGOATはヤギのことではなく、Greatest Of All Timeを略したスラングであり、「史上最高の」といった意味を持ちます。
つまり、バトナー史上ぶっちぎりの最高峰アイテムが揃う、ハイエンドラインになります。

通常ラインのアイテムでさえ、今や世界最高峰原料を用い、編み機の改造も含めた創意工夫とハイレベルな設備や技術力を武器に、他を圧倒する完成度とコストパフォーマンスを誇るバトナーだけに、このゴートシリーズはまさにヤバいの一言。

あまりに豪奢で飛び抜けたクオリティに心底度肝を抜かれます。

あまたのラグジュアリーメゾンでも見つけることのできない雲上レベルの逸品揃い。
初体験の連続です。

これを妄想レベルに留めるのではなく量産できてしまうのは、日本屈指のファクトリーブランドならでは。
こんなもの、普通のブランドが企画しようものならプライスがとんでもないことになりますから、ハイリスクすぎて誰もやろうとすら思いません。

そもそもプライス云々ではなく、ニットに対する圧倒的知見と技術力、トライアンドエラーを容易に行える恵まれた環境がなければ生み出すことが不可能なアイテムばかり。

特別なことを示す、ゴートシリーズ専用のネームタグが付属します。
バトナーの真髄、とくとご堪能下さい。

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こちらは、極上のハイブリッドパイル生地を用いたスウェットシャツ型のスペシャルトップス。

皮膚が最も喜ぶシルクの肌当たりとカシミアならではの温かさや豊かな風合いを併せ持った、未体験ゾーンの凄まじい着心地。
相当ハイレベルなものにも触れてきた自負のある私でも、この肌当たりと柔らかさ、軽さには驚かされました。

カシミア100%やシルク100%の裏毛(いわゆるスウェット生地)であればごく稀に見かけることもありますし、当店でも取り扱ったこともありますが、このいいとこ取りの絶妙なバランス感は初めて。
特殊なシンカー丸編み機でパイル編みしているのですが、カシミアとシルク、双方の強みを最大限に生かすため、それぞれ異なる糸番手が採用されているとのこと。
それを聞いただけでも相当な苦労が容易に想像できます。

ちなみにパイルになっている裏面はオールシルクで、肌触りが良いというレベルを飛び越えて、もはや何も感じない完全ストレスフリーなタッチ。
逆に表側はカシミア100%で温かみがあり、シルクとは異なる膨らみ・風合いの良さが際立っています。

バトナーお得意の度詰め系ではないこともあって、軽さや柔らかさがより際立った仕上がり。
伸縮性もしっかりあるため、着脱もスムース。

形としては近年定番となっているジャンベルカ裏毛スウェットシャツと同じで、お馴染みのハンドポケットももちろん付属。
ただし着心地は全くの別物で、見た目にも隠しきれない高級感が漂います。

汗止めガゼットなどのディテールもなくシンプルですので、ディテールが目立ちにくいブラックはスウェットというよりも上質な横編みセーターという印象。
グレーは杢感だけでなく、ネック周りや袖口・裾のリブは濃いトーンで切り替えられていることもあって、よりトレーナーっぽさが出ています。

スクエアなボックスシルエットですが、裾や袖口のリブでしっかり引き締めてある上にラグランスリーブということもあって丸みも出ており、着丈は他のバトナー製品よりもスッキリ目。
肩馴染みも良いため、長身の方は普段よりワンサイズアップしていただくのがベターかもしれません。

袖のリブはターンナップカフに近いやや長めの設計ですので、折り返していただくのも良いかと。
サイズ1や2は女性の方がお召しいただいても素敵です。

頑丈で気兼ねなくゴリゴリに着倒すタイプではなく、上品なセーター感覚で適度に優しくお取り扱いいただく必要がありますが、過剰に繊細というわけではありませんので、もちろん普段使いもOK。
中性洗剤を用いてご家庭でもお洗濯いただけます。

表側の起毛感は控えめのため、春に着ていただいても見た目に暑苦しい感じはなく、秋から春までのロングシーズン活躍。
目が詰まりすぎていないので抜けが良く、シルクやカシミアの保温性や吸湿発散性も発揮されるため、とにかく快適です。

ボタンダウンシャツをインナーに挟むようなIVY的着こなしも良いですが、ぜひ肌着の上から、もしくは素肌の上からダイレクトに着てみて下さい。
とびます。

特上のラウンジウエアとしてお使いいただくのも良いですし、ファッションに詳しくない方でも間違いなく分かる凄さがありますから、とびっきりのプレゼントとしてもオススメ。
シックなブラック、よりスウェットライクなグレー、それぞれに良さがあり、甲乙つけがたいのが困りどころです。