工芸品のような美しさと実用性を兼ね備えた、末永くお使いいただける極上シューホーンがPEZZETTINOより登場しました。
こちらは携帯に便利なショートタイプ。

イタリアでもトップ中のトップの某注文靴職人が手掛けるこちらの靴ベラ。
スチールを芯に使用し、これを今や入手不可能なデッドストックのベネチアンレザーで挟み込んだ構造にすることで、折れや欠けの心配のない高耐久性と、レザーならではのエイジングと味わい深さ、パティーヌによるオンリーワンな表情を兼ね備えた、特別な一本に仕上がっています。

まず目を奪われるのが、表革の透明感溢れる上品な美しさと絵画を思わせる芸術的なムラ染め。
パティーヌを世界的に知らしめたフランスの某高級メゾンシューズブランドを彷彿とさせる雰囲気ですが、それもそのはず、かつてそのブランドが独占使用し、今では入手不可能となった幻の旧イルチア製ヴェネチアンレザーを惜しげも無く使用しています。

現行イルチアのヴェネチアンレザーは、残念ながらレシピ消失により繊細な諧調を表現できなくなったため、以前のような複雑で淡いグラデーションを出すことが難しく、単調でパキッとしすぎるきらいがあるのですが、こちらの旧イルチア製のものは完全に別物。
不自然に安っぽい光沢もなく、繊細なニュアンスやトーンが表現できるため、ギラつかず気品溢れる仕上がりです。

PEZZETTINO職人自らの手で脱色したのち、手塗りでパティーヌを施すことで生まれる奥深い表情。
脱色後にパティーヌすることで綺麗に色が乗りますし、そもそもこの旧ヴェネチアンレザーが他の革と一線を画しているのは色の抜きやすさと色の入りの良さですから、色表現の美しさはズバ抜けています。

なお、筆などでは細かな表現が難しいため、必ず手で行うというこだわりよう。
しかも、もともと職人は画家志望だっただけにテクニックも卓越しており、巷に溢れるパティーヌレザーとは比較にならない出来栄えになるのも当然です。

クロムとベジタンの混合鞣しのため、ベジタン100%ほどではありませんがエイジングも期待できますし、一般的なレザーよりも色抜けしやすいため、より濃淡が強くなって唯一無二な面構えになっていくのも特徴。
そのままの表情をお楽しみいただくのもよし、再度パティーヌを施して新品時の状態に戻すもよし、さらには全く別の色に染め替えるということも可能です。

ムラ染めとはいえ濃淡の感じも上品ですので、職場などお堅い場所でも悪目立ちすることなくお使いいただけるかと。
プラスチックや水牛製のものは割れのリスクありますが、こちらは硬質なスチールが芯に使われていますので、そのご心配も不要です。

弓形にカーブしている形状ですが、厚みは控えめなため、スーツの内ポケットなどにも違和感なく収まってくれて、オンオフ問わず活躍。
モノによっては安っぽい感じや小さすぎて貧相な感じが出てしまうこの手の携帯靴ベラですが、こちらはしっかり感があるので所作も上品に見せられます。

持ち手側の先端にはストラップが付属していますのでフック等に引っ掛けることも可能。
こちらはハンドでの丸編みになっているため、表裏がなく平編みよりも立体的で、クラフト感があります。

なお、ぐるりと縁取られたステッチを手掛けるのは、ベルルッティのアッパー縫いを数十年手掛けてきたスペシャリストのおばあちゃん。
細かなピッチで縫われているため、ネンのような雰囲気もあり、輪郭を際立たせてくれています。

オリジナルの専用袋も付属。
こちらはハイブランド工場で発生する余り革や余り布を利用して作られており、おまけとは思えないクオリティです。
（一枚一枚革質や色合いが異なりますのでその点はご了承下さい）

専用袋もありますので、ギフトとしてもオススメ。
上等な靴ベラというのはなかなか売っていませんし、こだわりのある方でも後回しにしがちなアイテムですのでプレゼントされると思いのほか嬉しいものです。

クラス感のある上品な質感・高い耐久性・使い勝手の良さなど、そうそう見かけないハイレベルな作りながらも、価格はハイブランドのような法外なものではなく良心的。
ぜひお試し下さい。

Made in Italy。

※ 有料にはなりますが、色は染め替えが可能です。
濃い色から薄い色に変えることもできますし、パティーヌではなく単色のベタ塗りにもできます。
お気軽にご相談下さい。

※ 天然皮革特有のキズや皺がある場合がございます。また革の表情は一点一点異なります。
※ 手染めのため、表の革の色合いは一点一点多少異なります。
※ 特に濡れた状態では色移りしやすくなりますのでご注意下さい。