大変マニアックなファブリックを使用した、ゆったりシルエットのCPOシャツジャケットになります。

コットン、シルク、リネン、ナイロン、ポリウレタンの5種類の原料を旧式の織機にてゆっくりと時間をかけて空気を含ませながら複雑に構成して織り上げています。
何と言っても大きな特徴は生地表面の唯一無二のテクスチャーに尽きます。

この生地は作る過程がものすごく複雑な為、膨大なコストと時間をかけて作り込む以外には滅多にお目にかかれません。
日本屈指の機屋様の熱練工の技術を持ってしても1日に数メーターしか織ることができず、あまりに手間がかかり過ぎるため今後はもう再生産ができません。

日本全国足を使って日々機屋様と直接コミュニケーションを取ることで出会う事が出来たファブリックです。
どんな高級メゾンにも負けないパワー系生地。

表面に比べて裏面はざらつきが出ないように工夫してあるので肌に直接触れても表面のような強さは大きく軽減されています。
一目見て質感の力強さがわかる生地を大ぶりのアイテムにダイナミックに落とし込みました。

ボタンは上品な印象を与える貝ボタンをチョイスしています。
貝ボタンの控えめな光沢感で全体的にもハードになりすぎず締まって見えるよう細部まで配慮しています。

一見重たそうな生地に見えますがメイン組成はコットンとリネンなので春先はもちろん、秋口や少し肌寒くなってきたときに軽めのニットを仕込んでも着用できるようにも想定しているのでシーズンを限定しない、汎用性の高いアイテムになっていると思います。

裏ヨークには滑らかなコットン・キュプラのツイル生地を用いています。
表地の魅力を引き出す細部構成にも一切手抜き無しです。