mens / womens
Price¥85,800(税込 送料込)
以下、ブランド側からの説明文になります。
シーズン最初の企画は必ず手編みからはじめる。
仕上げたいイメージを2人で構想し、Oが糸を試作、Bが試編み、そして今回は鍋で編地を染める。
これだ、という素材感にたどりつくまでの時間も結構かかる。
糸を作ってからサンプルを編み手さんに作ってもらうのだが、手編みとなると1か月は必要だ。
時間を要する分、手直しや変更も気軽には出来ないため、試編みの作業とその時点での検討がとても重要なのだ。
春物とは言え、手編みの良さを生かしたいと重量感、存在感があり、触ったことのないような質感、ドライな肌触りを目指して素材のベストマッチを探っていった。
コットンはペルー原産でウールのような膨らみがあり、尚且つかさっとした粗野な質感が特徴のものを選び、和紙を掛け合わせてみたが、重厚感、保形性が弱い。
キックバック性を持たせる為に上質なラムウールを強撚したものを加えると、製品染めの色目にも奥行が出て良い雰囲気になった。
ファーストコレクションで作った手編みのカウチンセーター、クリケットセーターが自分達でも気に入っているので、季節やシチュエーションが違っても着られるよう、あえて目新しいデザインではなく、同じデザインベースでの可能性を追求しようと決めた。
春らしくベストとカーディガンにしたクリケットセーターは、コットン100%のものだと縦方向に伸びてしまい、保形性に欠けるのが難点だが、張り、こしのある和紙と膨らみのあるコットン、ウールによるキックバック性が上手く作用して、立体感のあるフォルムに仕上がった。
保形性と和紙の質感のおかげで肌離れも良く、着ていて気持ちが良い。
今までになかったものを作りたいね、と話しながら制作しただけあって、春物でこんなに重量感のあるニットは見たことがない。
それは恐らく売れ筋になり得ないからだ、ということはわかってはいるけれど、自分達はとても気に入っている。
「小規模でしか出来ないこと」を掲げるわたしたちにしか作れないアイテムかもしれない(笑)。
ファッションの世界では、春夏、秋冬、と勝手にシーズンを区切って商品をカテゴライズしてしまうけれど、真夏以外、長いシーズン愛用できそうだ。
広い世の中、自分達と同じ好みの人が数人でもいれば良いな、と願っている。
サイズ | 肩幅 | 身幅 | 着丈 | 袖丈 | ゆき丈 |
---|---|---|---|---|---|
S(ウィメンズ全般) | 47.5 | 45 | 60 | - | - |
※ ニット製品のため、伸縮性があります。
※ 計測単位はcm、平置きでの実寸となります。個体差もございますので多少の誤差はご了承下さい。
長年に渡ってニットデザインや企画、糸作りに携わってきたその道のスペシャリスト夫婦が手掛ける、極上のニットアイテム。
とはいえ、いかにも高級でデリケートなラグジュアリーブランドのそれとは異なり、Slopeslowが目指すのはあくまで【Utility Knitwear】。
実用的で汎用性が高く、タフで経年変化も楽しめる堅牢なアイテムばかり。
なんと、糸の試作から試し編み、染色に至るまでのプロセスは自宅で行われているものも多く、長年の経験を元に納得いくまでトライ&エラーが繰り返されたプロダクトの数々は、恐ろしい完成度と圧倒的オーラを纏います。