素晴らしい生地とデザインが両立した、シャツ感覚で羽織れる優秀なライトアウターが新登場しました。

アケヨスといえば、ブランド名にも入っているように、デザイナーの地元でもある尾州生地を使用することがポリシー。
ただ、やはり世界には他にも素晴らしい生地がある、ということで不要な制約は捨て、今年よりインポート生地の使用も開始しました。

今回の生地も尾州産ではなく、イタリアイタリア北部ビエラの老舗梳毛メーカーREDA社のもの。
スーツ生地などでは比較的リーズナブルなものもあるため、こだわりの良い生地があるという印象は薄いかもしれませんが、この生地は色味や風合い、肌触り、どれをとっても一級品です。

デザイナーがメランジフランネルと名付けたこちらの素材、自然で健康な羊から刈り取られたという認証を得たZQメリノのSUPER110’sを使用。
ノンストレスな環境で飼育された均一な直径を持つ高品質な繊維は強度にも優れています。

経(たて)糸にはライトグレーからチャコールのTOP糸、緯(よこ)糸にはイエローからチャコールTOP糸の杢調に見える特別な撚糸を施して織り上げられたフランネル。
独特の発色の素晴らしさ、柔らかなタッチなど、イタリアらしい繊細な仕事は尾州のそれとは違った魅力に溢れています。

フランネルとはいえ、起毛感は控えめでクリア寄りの質感。
秋冬用のシャツ生地としては中肉厚といった感じで、ペラペラではなくそれでいて極端に分厚くないため、着用期間も長くて相当使いやすいかと。

この素晴らしい生地が乗るのは、デザイナーが好むクラシックなオープンカラーが特徴のシャツジャケット型。
完全一枚仕立てで着心地はシャツそのものながら、ハンドポケット付きでちゃんとアウター的な佇まいがありますし、生地の高級感からライトな着心地からは考えられないほど上品でしっかりして見えるというのもポイントです。

一回り襟を小さく仕上げ、襟を立てたり寝かせたり、ボタンを開ける数によって印象を変えられる可変性も大きな魅力。
春や秋はアウターとして大活躍間違いなしですし、冬は上からローゲージのニットを被ったりといったシャツ的な使い方もお楽しみいただけます。

襟の表情やVゾーンの開き具合をアレンジすることで、幅広い着こなしに対応可能。
下にハイネックやタートルネックのニットやカットソーを仕込んでもいいですし、襟付きシャツとレイヤードするのも面白いかと思います。

生地がとても上品で美しく、存在感があるため、他はシンプルでもOK。
高品質なウール生地なのでシワにもなりにくく、日中暑くなれば、腰に巻いておいたり、肩からかけたりしても良いですね。

ボタンもダークトーンで合わせてあるため全体的にシックで大人っぽい印象。
落ち着いているので、柄物はちょっとという方でも違和感なくチャレンジしやすいかと。

生地が素晴らしいだけでなく、汎用性が高くてアレンジの効くデザインも秀逸、総合的にレベルの高いオススメの一着です。