マルチな使い方が可能なプルオーバートップスが新登場しました。

フランスのフィッシャーマンスモックをベースに、スペシャルなフランネル生地で上品さと存在感を加えたアケヨスらしい一着。
フィッシャーマンスモックとはその名の通り、漁師の作業着ではあるものの、クラシックなオープンカラーに似たボタンレスのスキッパーデザインはミニマムで汎用性が高いもの。

これを上品なフランネル生地で構築することで、シャツというよりも襟の付いたセーターのような感覚でお召しいただけます。
襟付きシャツやハイネックカットソー、タートルニットなどとのレイヤードもバッチリキマりますし、上からアウターを羽織った時もVゾーンの見え方が新鮮に映るので、コーディネートの幅も広がる優れもの。

裾は前後差のあるスクエアカット。
スリット入りでどこか軽やかさがありますし、袖口は大定番のスリーピングシャツのようなパフスリーブになっており、裾とは異なる丸みのある表情が良いコントラストになっています。

しかしなんといっても特筆すべきは、Abstract Flannelと名付けられたこの生地の素晴らしさ。

機屋さんに現存する50年前のとある生地スワッチに心躍らされたデザイナーが、相変わらずの特異なこだわりで再構築した複雑で味わい深いテキスタイル。
ウールアルパカ混紡糸の杢糸とTOP糸を使用し、ドビー織機で規則性のある細かい柄を表現した変化組織になっており、レトロさがありながらモダンで上品な仕上がりになっています。

ストローのように中が空洞で空気を含むため保温性があるアルパカは、低混率ながらもその膨らみと滑らかさを発揮。
杢糸とTOP糸の奥深い組み合わせににより、抽象絵画を思わせるような奥深さがあり、フランクリーダーあたりにも通づるようなヴィンテージ感も匂わせます。

生地自体にパワーがあるため、極力ミニマルな形に落とし込んでいるのは大正解。
このおかげでうるさくならず、トップスに存在感があるため、他はシンプルでOK。

ボロい軍パンやワークパンツなどと合わせてメリハリをつけていただいてもカッコいいですし、梳毛のクリアでドレッシーなトラウザーズと合わせて素材感のコントラストを際立たせるのもオシャレだと思います。

女性の方がオーバーサイズでゆったり羽織るのも可愛くてオススメです。