シャツに定評のあるアケヨスですが、少量ながらもパンツも毎シーズン提案されています。
今シーズンは生地の質感、色味、デザインとのバランスが秀逸、ということでたまらず買い付けました。

まずはなんといっても、Abstract Flannelと名付けられたこの生地の素晴らしさ。

機屋さんに現存する50年前のとある生地スワッチに心躍らされたデザイナーが、相変わらずの特異なこだわりで再構築した複雑で味わい深いテキスタイル。
ウールアルパカ混紡糸の杢糸とTOP糸を使用し、ドビー織機で規則性のある細かい柄を表現した変化組織になっており、レトロさがありながらモダンで上品な仕上がりになっています。

ストローのように中が空洞で空気を含むため保温性があるアルパカは、低混率ながらもその膨らみと滑らかさを発揮。
杢糸とTOP糸の奥深い組み合わせににより、抽象絵画を思わせるような奥深さがあり、フランクリーダーあたりにも通づるようなヴィンテージ感も匂わせます。

このスペシャルな生地を、ツープリーツで程よくゆとりのあるトラウザーズ型に落とし込み。
ベルトループがなく、すっきりとしたウエスト周りに小ぶりな二連トップボタンが上品なアクセントに。
ウエストはサイドのアジャストボタンで最大6cm絞ることができます。

ヒップには左右にパッチポケット付き。
裾もタタキになっており、ドレッシーすぎずカジュアル使いしやすいバランスに仕立てられています。

ボトムスが上品に主張してくれるので、トップスはシンプルでOK。
あえてボロボロのワークジャケットなどを合わせてメリハリをつけていただいてもカッコいいですよ。

Maxで絞るとウエストは70cmを切るので、サイズ2は女性の方にもオススメです。