シオタの真骨頂はジーンズやミリタリーパンツではなくコートだと思わせる、恐ろしいクオリティのトレンチコートが入荷しました。

昨年はタイロッケンやバルカラーでご好評いただいた、オリジナルギャバジン生地を使用したコートシリーズ。
このトレンチコートは過去一のクオリティ確定かと思います。

スビンコットン100%の細番手糸を3本撚り合わせた三子糸を高密度なギャバジン織りしたオリジナル生地は、たとえ全く服に興味がない人が見てもこれは明らかに只者ではなく良いものだと認識できる、圧倒的オーラがビンビン。
美しく整った上品な光沢感のあるテクスチャーは高級感ムンムンで、しっかりとしたハリコシがありながらも、スビンコットンのおかげで柔らかさやしなやかさも共存しているという化け物レベルのクオリティです。

グリーンとオレンジの細番手糸をタテヨコ均一に織ることで生み出される玉虫カラーの美しさも特筆もの。
私もビンテージバーバリーの玉虫コートを持っていますが、生地の質感、色味、軽さなどどれを取ってもこれは間違いなく本家を圧倒している印象です。

そしてトレンチコートとしてのディテールの追求も完璧。
大ぶりな襟、取り外しも可能なエポーレット、レザー製のクラシカルな質感のバックル、30ミリと大ぶりな水牛ボタン、襟裏のジグザグ補強ステッチ、ボタン＆バックル付きの凝ったチンストラップなど、一切手抜きのない徹底的な作り込み。

ウエストベルトにはDリングが無く、両サイドにしかステッチが入らないのでスッキリしており、上品な印象。
一枚袖で肩馴染みのよいショルダーラインと、オリジナルよりも蹴回し多めでたっぷりとした贅沢極まりない分量。

これに呼応する形で、バックスタイルは極めてミニマル。
アンブレラヨークもなく、インプリーツなどもない、ど迫力の一枚パネル。
ウエストベルトを絞ると、たっぷりとした自然なギャザーが寄って素晴らしい表情を見せてくれます。

裏地は総キュプラでスベスベ、スビンならではの圧倒的な軽さと相まって、着心地も極上。
こちらもオリジナルとは比べ物にならないほどの快適さです。

トレンチコートはディテールが多くてごちゃごちゃして見えないか心配なところですが、こちらは生地感や色味、サイジングなどが絶妙なため、うるさい感じはなくてすんなり馴染む感じ。
オリジナルの着こなしに苦戦した身としては、この点も驚きでした。

バサッと羽織るだけでサマになりますので、他はシンプルでOK。
重ね着次第で春秋冬の3シーズン、大活躍間違いなし。

とにかく蘊蓄抜きにすさまじいクオリティと着心地ですので、ぜひ一度お試しを。
デザイナーの荒澤さんが、コートでは世界中のどこにも負けない、と自負するのも納得の最強な一着です。

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以下、ブランド側からの商品情報になります。

上質な原綿であるスビンコットンから生産される糸の中でも特に紡績機も限定し、生産数量もかなり限られる100/1番手の超細番手を使用しています。
通常の100/1も非常にデリケートな糸ですが、スビンコットン 100/1は品質が良すぎる事から生産するには更に扱いが難しいとされています。

今回はその100/1を3子撚りと言う3本の糸を撚り合わせて1本の糸にした糸をオリジナルで作成した100/3糸になります。
上質な糸をリアルな3子撚りにする事で、スビンコットンの持つ長所と言える素材の素晴らしさが最大限に高められた上、均一で強度もかなり高い糸として確立されました。

染色は染料が糸の芯までしっかり染まるようにする為に先染めにしています。

ヴィンテージギャバから発想された高密度×高打ち込みの設定から通常では表現出来ない繊細ではありながら密度感を持たせたギャバジン組織で織られています。
高次元の均一性が経糸、横糸ともに生かされている事から色が違うシャンブレーによる玉虫効果も美しい仕上がりになりました。

仕上げの整理加工はスビンコットンの持つ至極の質感が最大限に生かされるように、不要な風合い出しに使用する樹脂や薬剤を使用せず、ただ、日常使用に必要な撥水加工は施してあります。
世界無二の珠玉の一品と言える無双のギャバジンです。

デザインは某イギリスブランドの80年代のイギリス製の一枚袖のトレンチコート。
エレガントなシルエットになる様に蹴回しを多く出しております。

縫製はコートを縫わせたら世界一のコート工場のサンヨーソーイング製です。