展示会で一目惚れした、男女問わずおすすめしたい素敵なメルトンコートがついに入荷しました。

レインコートやマウンテンパーカーを思わせるデザインですが、上質で美しい生成りのメルトン生地を載せ、贅沢にも一枚袖のたっぷりとした分量で仕立てることで、大人のタウンウエアとしてピッタリなクラス感ある仕上がりに。

縮絨による目詰まりと起毛感がありながらも、織りの凹凸感、立体感も感じられる素晴らしい風合い。
明らかに良いものだというのがビシバシ伝わってくる質感です。

こういった見るからに高級生地かつオフホワイトというカラーリングですと、きれいめにドレス寄りなデザインで仕立てるのが一般的かと思いますが、そこはサンリミット。
あえて真逆のカジュアルなデザインに落とし込むことで、新鮮かつユニークな雰囲気を獲得しています。

比翼の前立てにはあえてのスナップボタンを配置。
さらにジッパー部分はエレメントやスライダーだけでなく、テープもブラックにすることで生地とのコントラストがはっきりしてアクセントになってくれています。

ブラックにペイントされた、光沢のある大ぶりでダブル仕様のビスロンジッパースライダーもカッコ良いですし、テープ部分の縫製糸をあえてホワイトにするあたりもニクいですね。
ゴツめのジッパー周りやシルバーのスナップボタンがカジュアル感を加えてくれており、上質な生地とのアンバランスが大人の遊び心を感じさせます。

収納力たっぷりの大ぶりな左右のパッチポケットも、コバステッチのない内縫いにすることで柔らかさと立体感を演出。
底部分も直線的にせず、丸みを持たせてあるのもポイントです。

フード内側だけでなく、ウエスト部分の内側にもドローコードが配されており、絞ることでシェイプを効かせることも可能。
ただ、前身頃側はフラシでコードが取り付けられているため、絞っても見た目には変化は乏しく、逆に後身頃にはギャザーがぎっしり刻まれることでフロントスタイルとバックスタイルに大きくメリハリをつけることもできます。

もちろん見た目だけでなく、要所を抑えたしっかりとした作り。
袖口の折り返し部分にはさりげなくかんぬきが入れてあったり、ドローコード部分の留めパーツは色移りを考慮し、あえて革製を使用していないなど細かく配慮されています。

そして元々コムデギャルソンシャツのパタンナーなだけあって、パターンの素晴らしさも特筆もの。
身頃・アーム共にたっぷりとした分量ながら、一枚袖による馴染みの良いショルダーラインと袖口にかけて強めにテーパードする絶妙なボリューム感。

フードの形状や襟元の立ち具合も秀逸で、全体的な分量と膝上丈とのバランスもさすがです。
サイズ感、配色、ディテールの組み合わせなど、トータルで非常に良くまとまっており、前身頃見返しのかんぬき補強ですらさりげないデザインとしてアクセントになっているような気すらしてくる完成度の高さ。

生成り色のアウターというのはなかなか馴染みがないかもしれませんが、ワークウエアでは定番的な色味ですのでこういったデザインでしたら小っ恥ずかしい感じは全くありませんし、人と被らず、重くなりがちな秋冬の装いの中ではひときわ抜け感が出てオシャレに見えます。
また、色合わせを考える必要がないほど何にでも合う色になりますので、これさえ着ておけばなんとかなる安心感もあります。

一枚袖で肩馴染みが良いため、女性の方がオーバーサイズで着ていただいてもサマになりますし、重ね着の余地がたっぷりあるため真冬もバッチリ。
カップルやご家族でシェアいただくのもオススメな、とびっきりの一着です。