まさに究極。
バトナー史上最高というだけでなく、日本のみならず世界を見渡してもこれほどのクオリティのものはほぼ見つからないと断言できる、とんでもないクオリティのカシミアニットが登場しました。

その名も10 GRAM CASHシリーズ。
これはマジで最強です。

カシミアの頂点であるベビーカシミア、その中でも最高峰産地の最高の部分だけを厳選したという超希少原料を使用。

これがどれくらい凄いことかが分かりにくいと思いますが、そもそもベビーカシミアはカシミア山羊一頭から30gしか採れません。
今回のシリーズはその名の通り、その中からさらに選りすぐった10gのみを使用。

この10gには顎下のごく一部分の産毛のみが該当するのですが、これが最上の細さと柔らかさを兼ね備えた、紛れもなく世界最高峰のベビーカシミアと言えるものになります。
もちろん産地などによってもクオリティに差があるのがカシミアですが、こちらは日本が世界に誇るカシミアの名門 東洋紡糸製であり、かつ最高峰品質として名高い内モンゴル産ということで、まさにトップオブトップ。

しかしこのレベルになると一般的には全く流通することがなく、東洋紡糸さんでも唯一、あのトップメゾンにしか卸していないという超スペシャルなものだったりします。
日本で最も東洋紡糸さんから糸を買っているBATONER(奥山メリヤス)だからこそ、特別に譲ってもらえたとのこと。
このエピソードからも、これがいかに貴重で特別なものかお分かりいただけると思います。

当然、それだけ希少となれば価格も最高峰。
ただでさえカシミアより高価なベビーカシミアですが、それをさらに上回る糸単価ということで、このニットシリーズ、税込110,000円という価格ながら利益はほぼ無いそうです。
バトナーでたまにある、自社の実力を見せつけるための利益度外視企画ですね。

なお、このシリーズにはハイゲージモデルとローゲージモデルがあるのですが、せっかくであればこの究極クオリティをたっぷりの分量で存分に味わっていただきたいということで、当店ではローゲージモデルに絞って買い付け。
糸代をケチって度甘でスカスカに編むようなこともせずしっかり度目も詰めてあるため、軽さもウリのベビーカシミアながら一着で600gほどあり、驚くべき糸量が使用されています。

一頭から10gしか取れませんから、一着でなんとカシミア山羊60頭分に相当。
そりゃ、高くもなりますよね。
前述のトップメゾンの製品であれば50万くらいは平気でしそうです。

普通に考えれば10万円のニットは高いですが、このレベルでこの価格であればはっきり言って激安。
というか、こんなの売ってません。

素材の良さを生かすため、デザインやシルエットは極めてシンプル。
適度にリラックスしていながらもユルすぎず、ラグジュアリーな雰囲気を醸し出す大人っぽいフィッティング。

ネックのリブ幅や詰まり具合、裾や袖口のリブ幅やテンションなども飽きのこない中庸なもの。
シンプルに一枚でも、アウターのインナーとしてももたつきにくい絶妙なバランスに仕上がっています。

お色は潔く、Natural一色展開。
染色によりどうしても糸は固くなってしまいますので、この柔らかさをぜひフルパワーで感じていただきたく、当店では無染色のNaturalカラーのみに絞りました。

白シャツやホワイトパンツと合わせて大人っぽいワントーンでまとめ、ダークトーンのアウターで締めるといったメリハリをつけたコーディネートもオススメ。
シンプルにジーンズ+スニーカーの上からラフに羽織っていただいても、高級感ダダ漏れで大人っぽくまとまります。

しっかりとした密度で丁寧に成型編み＆フルリンキングされたものになりますので、過度に繊細な取り扱いは不要。
適切にお手入れいただければ、冬の頼もしい相棒として何十年と寄り添ってくれるかけがえのない一着になってくれるはずです。

原料があまりにもハイレベルで、暴力的なほどの柔らかさと滑らかさを備えているため、いかにもカシミアな風合いを出すために撚りを甘くしたり、度甘にしたり、はたまた強めに縮絨をかけて毛をふかすといった小細工は一切不要。
つまり、度目もしっかり、縮絨もそれなりに控えめということで、着用やお洗濯を繰り返すごとによりさらに毛が開いて柔らかく育っていくことも期待できます。
新品の状態で、すでに恐ろしいほどの着心地の良さですが、これがさらに良くなっていくと考えるともうたまりません。

類い稀な柔らかさと滑らかさに思わず笑みがこぼれる究極クオリティ。
あまりの気持ち良さに、これしか着なくなる魔力を秘めた、とびっきりの一着です。