スラックスのような雰囲気を併せ持った新型、870Iが登場しました。

クリース入りモデルといえば、過去には818Sというスタプレモチーフの人気モデルがありましたが、今回の870はワンタック入りのストレートシルエット。
相変わらず、シルエット、履き心地、サイズバランス、どれをとっても秀逸です。

ストレッチ入り生地でもなく、超高級素材を使っているわけでもないのに、やたらと履きやすいのも特徴。ウエストオーバーオールズは他のジーンズとは一線を画すシルエットの良さ、鮮やかなブルーの色味、気の利いたディテールの数々で多くの方々を虜にしています。

なんといっても一番のポイントはそのシルエット。
ヴィンテージデニムの代名詞であるセルビッジをあえて廃することで、アウトシーム・インシーム両側からの調整が可能となり、この特徴的な美しいラインが構築されています。

また、ヒザの位置を通常よりも高い位置に設定することで、膝にカドがはまらず、O脚の人でもシルエットが崩れません。
これにより、誰が履いても綺麗に見えるという魔法の一本に。

こちらの870Iは、インタックが入ることでスラックス的雰囲気が注入され、センタークリースと相まってジーンズにしては綺麗めなテイストに。
濃いめのインディゴワンウォッシュカラーということでより引き締まりますし、他のウエストのジーンズと同様、ヒップポケットにステッチが入らず、ウエストに切り替えの入らない点もミニマルでクリーンな印象を加速させています。

とはいえ、タック入りということで腰回りに適度にゆとりがあり、裾に向かって緩めにテーパードする太すぎず細すぎずの絶妙なシルエット。
センタークリースが入っていることでスッキリ見えるものの、ゆとり感は十分にありますので、太ももの太い方などでもラインが出ることなく良い感じに履いていただけます。

テーラードジャケットなどとの相性も良いですし、パリッとしたシャツと合わせて綺麗に着こなすのもいいですね。
サイドシームも脇割りではなく、両サイド共に巻き縫いになっているため、アタリの出方にも個性があります。

今シーズンより仕様変更となり、プライスも上がりましたが品質もより向上。

WEST'Sのロゴ入りマーベルトのゴム生地を厚みのあるよりしっかりとしたものに変更することで、耐久性が上がり、伸びにも強くなっています。
マーベルトのおかげでウエスト周りにわずかに伸縮性が出て動きやすいですし、タックインしたトップスがずり上がってくることや色移りしてしまうのを防いでくれる効果も。

また、ジッパーは現行の42TALONを使用していましたが、長年の使用における信頼性を考慮し、特注のYKKジッパーに変更。
さらに、もう何年も専用サスペンダーがリリースされていないことを鑑み、内側のサスペンダーループを省略。
代わりに丈夫なロッカーループが付属することになりました。

岡山県井原市で織られたという12.5オンスのデニム生地はいつもの13.5オンス生地よりもわずかに薄めながらしっかりとしたデニム生地感があり、たのもしさとしなやかさを持ち合わせた通年履きやすい程良い厚み。
ワンウォッシュで洗いがかかっているため最初から柔らかく、ストレスなく履いていただけます。

とにかく理屈ではなく、履いていただければこの素晴らしさを実感いただけると思います。
実際ブランド名を知らずにご試着いただいた方の購入率が非常に高いというのがウエストのジーンズの実力を何より物語っていますね。

ジーンズが苦手という方にもぜひチャレンジしていただきたい一本。
なお、今シーズンよりサイズ展開も変更となり、25 26 27 30 32 34という6サイズ展開になっていますのでご注意下さい。