ウエストオーバーオールズの代名詞的定番ストレートジーンズ 801Sがリニューアルして新登場しました。

他のジーンズとは一線を画すシルエットの良さや気の利いたディテールはそのままに、部材の見直しなど、より完成度を高めるべくブラッシュアップ。
昨今の情勢を反映してプライスも上がってしまいましたが、価格に見合うだけの価値のある一本に仕上がっています。

具体的な変更点としては、WEST'Sのロゴ入りマーベルトのゴム生地を厚みのあるよりしっかりとしたものに変更することで、耐久性を向上、伸びにも強くなっています。
また、ジッパーは現行の42TALONを使用していましたが、長年の使用における信頼性を考慮し、特注のYKKジッパーに変更。

さらに、もう何年も専用サスペンダーがリリースされていないことを鑑み、内側のサスペンダーループを省略。
代わりに丈夫なロッカーループが付属することになりました。

その他、ネームタグの変更などの違いもありますが、肝となる型紙やサイズバランスに変更はありませんのでご安心下さい。

ウエストのジーンズといえば、なんといっても一番のポイントはそのシルエットの美しさ。
ヴィンテージデニムの代名詞であるセルビッジをあえて排することで、アウトシーム・インシーム両側からの調整が可能となり、この特徴的な美しいラインが構築されています。

また、ヒザの位置を通常よりも高く設定することで、膝にカドがはまらず、O脚の人でもシルエットが崩れません。
これにより、誰が履いても綺麗に見えるという魔法の一本に。

特に801Sは、平置き状態だとテーパードしているものの、履いた時にはストレートシルエットに見えるという巧みなパターンが秀逸。
レングスも比較的短めで丈詰めの必要がなく、ワイドではないもののゆとりがしっかりあるので足の太さに関係なく、様々な方にフィットします。
お選びいただくサイズにもよりますが、腰回りは適度に余裕があってラインが出過ぎず、ストレッチが入っていないとは思えないほど履き心地が良いのもポイントです。

こちらのナチュラルカラーは真っ白なホワイトジーンズほどパキッとメリハリがつきすぎず、何にでも合わせやすいため、当店でも大好評で私もしょっちゅう履いています。
13.5オンスでしっかりとした厚みがあるため透けの心配もありませんし、肌に張り付くようなシルエットでもないため、夏でも履けてオールシーズン大活躍間違いなし。
サイドシームも脇割りではなく、両サイド共に巻き縫いになっているため、アタリの出方にも個性があります。

また、ジーンズの成り立ちであるオーバーオールを胸元でカットして生まれたという話を元にした、ウエスマンのないウエスト周りも特徴的。
裏側にはオリジナルのゴム製マーベルトを配しています。

これによってウエスト周りにわずかに伸縮性が出て動きやすいですし、タックインしたトップスがずり上がってくることや色移りしてしまうのを防いでくれる効果も。
見た目だけでなく、よく考えられた仕様の数々に感心します。

デザイン的には極めてシンプルでミニマル。
ヒップポケットの飾りステッチもないですし、腰のパッチもありません。
ウエスト部分に特徴があるので余計な装飾は不要、ファッションというよりも日常の道具として寄り添う存在でいて欲しい、というデザイナー大貫さんの想いが反映されています。

洗いがかかっているので最初から柔らかく、ノーストレスな履き心地。
ストレッチ入りでもないのにやたら履きやすく、ジーンズ特有のゴワゴワ感も薄いため、気付くと常に手に取ってしまう魔力のある一本。

とにかく理屈ではなく、履いていただければこの素晴らしさを実感いただけると思います。
実際ウエストオーバーオールズというブランドを知らずにご試着いただいた方の購入率が非常に高いという事実が何より物語っていますね。

ジーンズが嫌いという方にもぜひチャレンジしていただきたい傑作。
幅広いサイズ展開のユニセックスモデルで、老若男女にオススメです。