チェコの某テーラーに眠っていたという1950年代の貴重なデッドストックヴィンテージ生地を特別に譲ってもらい、定番のオールドスタイル型で仕立てたスペシャルなシャツが入荷しました。

こちらは全世界で14着限定。
取扱店の間で争奪戦となるため、当店では早々にお願いして確保してもらいました。

生地自体はコットンリネンのメティス、1x1の平織りのようですが、リネンの節がランダムな立体感を形成しており、太番手の糸でペラペラではないものの、密度がさほど強くないので通気性もあって暑い季節も着やすいかと思います。
うっすらシボのようにも見えるニュアンスも独特です。

抜けるようなサックスブルーではありますが、どこかスモーキーなニュアンスもある、ヴィンテージ感溢れるトーンがとにかくたまりません。
生地を拡大してみると、経(たて)糸よりも緯(よこ)糸の方が青みが強く、シャンブレーのような組織により奥深いカラーリングに。

とはいえ、タテヨコ共に淡いトーンのため、コントラストはゆるやか。
絵画的なペールトーンがとにかく非常に美しく、唯一無二。

これを大定番のオールドスタイル型に落とし込むことで、よりクラシカルでリラックス感溢れる雰囲気に昇華しています。
元々適度にゆとりのある形ですから、やや大きめにきていただいても良い感じで、サイズの融通が効きやすいのもこの形の良いところ。
フロント全開で羽織モノ的な着方も良いですし、ノーカラーですからフーディーとのレイヤードも何気にキマります。

夏場は短パンと合わせたレイドバッグスタイルもいいですし、ウールのスラックスにタックインしてクラシカルに着こなすのもカッコいいかと思います。
クリーンすぎないながらも上品さもあるため、個人的にはワークパンツやミリタリーパンツなど無骨でダーティ寄りのボトムスと合わせてコントラストを効かせるのもオススメ。

見た目にも涼しげですので袖捲りすれば真夏まで活躍しますが、肌寒い季節もインナーとして活躍してくれるかと。
このサックスブルー、真っ白ほどヌケすぎず、ダークトーンの差し色にはもってこいのカラーリングです。

軽やかなカラーリングながら、フランクリーダーらしい重厚感も匂わせる、他にはない特別な一着。
かなり高価ですが、それだけの説得力と魅力に溢れています。

二度と手に入りませんので、ピンと来た方はお早めにお試し下さい。