チェコの某テーラーに眠っていたという1950年代の貴重なデッドストックヴィンテージ生地を特別に譲ってもらい、定番のオールドスタイル型で仕立てたスペシャルなシャツが入荷しました。

こちらは全世界で8着限定。
取扱店の間で争奪戦となるため、当店では早々にお願いして確保してもらいました。

コットン主体でリネンが1割含まれた平織り生地は、シャリ感がある上に打ち込みが強すぎないため程良く清涼感があって夏も着やすいものの、それでいてペラペラではないためオールシーズン着やすい生地感。
なにより絶妙なトーンと配色のチェック柄が目を引きます。

あずき色糸、白糸、白＆ブルーの撚り杢糸を幅や間隔を変えて交差させた、いわゆるマドラスチェックの一種になると思いますが、トーンがどこかヨーロッパ的で上品。
しかもこれにペトロールカラーの別布を配してアクセントを加えるという、フランクリーダーらしい味付けが施されており、唯一無二の生地にさらに個性が加わっています。

別布での配色は前立てだけでなく、剣ボロ、襟や台襟、カフスの内側にも。
しかし気をてらったような奇抜なものにならず、自然にこのチェック柄を引き立てるような配色に落ち着いているのがお見事。
さすがのセンスの良さです。

形としては大定番のオールドスタイル型ですので、リラックス感のある今時なシルエット。
元々適度にゆとりのある形ですから、やや大きめにきていただいても良い感じで、サイズの融通が効きやすいのもこの形の良いところ。
フロント全開で羽織モノ的な着方もアリですし、ウールのスラックスにタックインしてクラシカルに着こなすのもカッコいいかと思います。

合わせによっては野暮ったくなる可能性もありますが、あえてそのナードな感じを活かしたコーディネートを組むのも一興。
ボトムスは、ホワイトや生成りで抜け感や柔らかさを出すのもいいですし、真っ黒でパキッと引き締めるのオススメです。
あえて革ジャンなど無骨なアイテムに合わせるのも洒落てます。

万人受けするものではありませんが、ハマれば相当おしゃれ玄人に見えるポテンシャルを秘めたフランクリーダーらしい特別な一着。
かなり高価ですが、それだけの説得力と魅力に溢れています。

二度と手に入りませんので、ピンと来た方はお早めにお試し下さい。