超長綿の中でも、最も繊維が長く、細く、ごく限られた地域でしか栽培することができない繊維の宝石、コットンの頂点、シーアイランドコットンを贅沢に使用したニットがついにバトナーより登場です。
こちらは着こなしの幅を広げてくれるVネックベストモデル。

高額な会費を支払い、シーアイランド協会の会員になることで実現した、極上のコットンニットシリーズ。
アメリカンシーアイランドなどの亜流ではなく、カリブ海周辺で栽培される正真正銘、本家のシーアイランドコットンを使用。
その証として、シーアイランド協会認定のネームタグが付きます。

その仕上がりははっきり言って説明不要。
クラス感溢れる素晴らしい仕上がりで、洋服に興味がない人が見ても明らかにこれは高級品だと認識できるオーラがあります。

もちろん国内屈指の技術力と優れた編集能力を誇るバトナーだけに、単純なスメドレーの真似事でなく、クオリティを上回ることは当然として、日本の気候に合わせて最適化された作りになっているのも大きなポイント。
ジメジメと高温多湿な日本の夏を考慮し、糸には追撚を施して強撚糸とし、これを多本取りして特殊な編機で編み立てることで、ドライタッチで肌にまとわりつきにくく、暖かい季節も快適です。

12ゲージ(スメドレーなどのフルファッション機換算で18ゲージ)と、ハイゲージとはいえスメドレーの30ゲージなどに比べると肉厚で、明らかにしっかりとした頼もしい質感。
スーパーハイゲージ系はかなり薄手のため、場合によってはインナーが表に響いたりしがちですが、これくらいの肉感であればそういう心配はなく、見た目にもスマートです。

とはいえ、強撚かつ度詰めながら、シーアイランドコットン特有の柔らかさにより硬くなりすぎることなく柔らかな着心地はそのまま。
恐ろしく上質であることがビシバシ伝わってくる光沢感と、綺麗な目面が相まって、高級感ムンムンです。

着用可能期間も長いですし、度詰めでしっかりしていることもあって繊細すぎる感じはなく、ラグジュアリーな見た目に反して気兼ねなくガシガシ使えるというのもポイント。
コットンですのでウールに比べてお手入れも簡単です。

この手のベストはジャケットのインナーで使う想定になっているからか、ピタッと体にフィットするものが大半ですが、こちらは適度なリラックスフィット。
今どきのユルめのシャツやカットソーの上から着用してもサマになるフィッティングです。

とはいえユルユルのオーバーベストというほど大きくないため、インナーとしても収まりやすく、大人っぽく着こなしやすいバランス。
コーディネート次第でさまざまな雰囲気を醸し出せますし、このベストを組み込むだけでオシャレ度がグッとアップします。

襟付きシャツを挟んで上品かつカッチリと、ハイネックやクルーネックのカットソーとレイヤードしてリラックスした雰囲気で。
夏は半袖Tシャツの上から羽織るだけで、単調さが緩和されます。

サイズは2のみ買い付けていますが、大半の方がこれでOKかと。
細身の方がユルめに着ても素敵なので、女性にもオススメです。

本家シーアイランドコットンをこれだけしっかり使ってこのプライス設定は相変わらず異常値。
あらゆるものの値上がりが著しい昨今、いくらなんでも安すぎます。

ファクトリーブランドならではのコストパフォーマンスの高さ、バトナーの本気が感じられる、新たな代表作シリーズです。

なお、今回はこちらのGrayがダントツに良い色でしたので、漢の1色展開。
ミドルグレーとチャコールグレーの中間のような濃さで、単純なモノトーンではなく、赤みがかったような絶妙なトーンも秀逸です。