巷に溢れる編み込み系ベルトとは一味違う、PEZZETTINOならではのムードと高いクオリティを兼ね備えた一本が入荷しました。

イタリアでもトップ中のトップの某注文靴職人が手掛けるこのベルトですが、ペッツェティーノの他のベルトに比べてよりカジュアルでラフな雰囲気。
とはいえ、こちらならではの美意識は通底しており、無骨さの中にもどこかエレガンスのようなものも感じさせる、見事なバランスにまとまっています。

細幅で非常に立体感があり、存在感抜群。
積極的にトップスをタックインして見せつけたくなります。

100%ベジタブルタンニンなめしの上質な牛革を、4mmというかなりの厚みで使用。
それを手作業でタンニングおよび染色することで、ムラのある不均一な質感とうねりのあるワイルドな表情を実現しています。

さらにこれをイタリアで「魔法編み」と呼ばれている特殊な方法で編み込み。

編み込みベルトを製造する場合、通常は短冊上に革をカットして編み込み、端の部分は革や金属パーツを挟み込んで処理するのが一般的です。
しかしこちらは編み始め部分や編み終わり部分が分かれることなく一枚の革で繋がっているという、まさに魔法のような仕上がり。

見れば見るほどよく分からない不思議な編み込みですが、このおかげて無駄にパーツを付ける必要がなく、剣先をよりシンプルに仕上げることができるため、スッキリとしたルックスに。
強度的に優れています。

さらに、通常は生産効率を考えて機械で革をカットするところを、表情を出すためにあえてハンドで裁断。
コストは上がってしまいますが、肉厚なベジタン革を手切りするということで、図らずも歪みや揺らぎが生まれ、ハンドクラフト感溢れる魅力的な表情が表出しています。

また、あえて中央部分に向かって山なりに盛り上がるような編み込みを採用しているため、使用を繰り返すと中央部分が摩擦で色落ちしてきて、両端側とのコントラストが生まれるよう設計。
とはいえ芯通しレザーのため、剥がれたような不自然で極端な色落ちはしませんのでご安心を。

そして、1インチ(約2.5cm)という細さも絶妙。
これ以上幅広になると主張が強くなりすぎてコーディネートを邪魔する可能性が高くなりますし、これ以上幅を狭くするとなると革を薄くする必要が出てくるため、このような立体感や迫力は出せなくなるかと。
いたずらに悪目立ちせず、バランス良くアクセントを加えられる最適解がこの1インチ幅といえます。

また、無骨な表情のベルト部分に対して、上品でスムースな質感の真鍮バックルを採用しているのもポイント。
こちらは真鍮製品の産地として名高いブレシア製。
このおかげで全体がグッと引き締まり、大人っぽく見せてくれます。

もちろん、編み込みベルトの利点である、どこにでも穴を通せるという点はこちらのモデルでも健在。
あえてかなり長めの設計になっていますので、相当恰幅の良い方にも対応しますし、剣先を垂らしてスタイリングにニュアンス付けするのにも重宝しそうです。

肉厚なベジタン革ということでエイジングも秀逸。
革が厚いこともあって最初は硬めのつけ心地ですが、使い込んでいくとどんどん柔らかくしなやかになっていきますので、新品当初からは考えられないほど付けやすくなります。

明らかに丈夫ですし、気兼ねなくガシガシ使えて普段使いにピッタリ。
サイズの融通も効きやすいので、ご家族でシェアいただくのも良いですね。

軍パンやチノ、ジーンズなどのカジュアルなボトムスとの相性は言わずもがな、目付けのしっかりしたツイードやメルトンなどのトラウザーズと合わせていただいても素敵です。

オリジナルのレザーポーチも付属。
こちらはハイブランド工場で発生する余り革を利用して作られており、おまけとは思えないクオリティです。
（一枚一枚革質や色合いが異なりますのでその点はご了承下さい）

ドレス系ベルトと違った魅力たっぷりの、PEZZETTINOらしい作り込みと美しさが光る一本。
今回も、工房とのダイレクト取引により、クオリティからは考えられないほどのリーズナブルな価格を実現しています。

お色はブラウンとブラックの2色展開。
どちらのお色もそれぞれに個性があってオススメです。

※ ランダム性を強調するために編み込んでいく方向が2種類混在していますが、ベルトとしてはどちらも問題なく機能します。編み込みの方向はお選びいただけませんのでご了承下さい。
※ 天然皮革特有のキズや皺がある場合がございます。また革の表情は一点一点異なります。
※ 手染めのため、表の革の色合いは一点一点多少異なります。在庫品ごとの色合いをお知りになりたい場合はお気軽にお問い合わせ下さい。