タピアロサンゼルスって?という方が大半かもしれませんが、マイケルタピアをご存知の方は多いんじゃないでしょうか?
そう!あのマイケルタピアが故郷のロサンゼルスで始めた新ブランドです。
35歳以上の方でモードをかじってる人には懐かしいはず。
そして憧れていた方も多いでしょう。
マイケルタピアは、とても美しく、とても高価なブランドでしたから。
まぁ、ご存知ない方にとってはなんのこっちゃ?だと思いますので、超絶簡単に説明を。
マイケルタピアはラルフローレン・スポーツのデザインを手掛けるなどして経験を積んだ後、パリを拠点に自身のブランドを設立。
ファーストコレクションはパンツのみの発表ということで大きな話題になります。
その後はトータルブランドとして、シンプルながらこの上なく上質なウェアを次々と発表。
私はユナイテッドアローズでよく見かけていましたが、痩せすぎでサイズが合わないこと及びハイプライスであることもあって、ほとんど購入することはありませんでした。
でも憧れてましたね〜
その後、ヨーロッパのファッションシーンに嫌気が差したマイケルは、ブランドを終了し、故郷のロサンゼルスに戻ることに。
そして、LA周辺だけですべてが完結できる、パーソナルなコレクションを始めます。
それが、このタピアロサンゼルス。
始めはアメリカとヨーロッパの仕事観やクオリティの差に戸惑い、うまくいかないことも多かったようですが、最近ではそのあたりも随分スムーズになり、こなれてきたようです。
LAにおいては、マイケルタピア時代のようなエレガントな服を着用する機会は皆無ということで、リラックス感のある後染めのセットアップやカットソーを中心に展開しています。
(モデル:身長168cm体重55kg細身男性)
【ジャケット :TAPIA LOS ANGELES ¥69,120 / Size : 34】
【シャツ : FRANK LEDER ¥46,440 / Size : XS】
【パンツ : TAPIA LOS ANGELES ¥35,640 / Size : 34】
【ベルト : TAPIA LOS ANGELES ¥12,960 / Size : 30】
【シューズ : CONVERSE ¥13,800 / Size : 6.5】
超高密度な平織りコットン生地、タイプライタークロス一枚仕立ての一着。
いや〜、今時期にジャケットの紹介は遅いよ〜と思われた方、違うんです。
このジャケット、むしろ今からが本番。
袖裏すらついていませんのでとても軽く、異常に暑い日本の真夏でも快適に着用いただける、頼もしいやつなんですよ。
シャキッとシャープなようでいて、レイドバックした独特の雰囲気。
うーん、たまりません。
他のアメリカブランドからは感じられない、品のある佇まいがマイケルタピアらしいですね。
ラペル幅細めでハイゴージなのは、昔から変わらず。
やはりパターンが良いのか、タイトながらピタピタで窮屈といった感じではなく、リラックス感と緊張感が同居したような心地よいフィット感。
ハリ、コシのあるサラッとした肌触り、絶妙なニュアンスカラー、この生地も素晴らしいです。
洗いがかかっていて、多少のシワもデザインの内、と納得させられるようなこなれた質感。
気負わずラフに羽織れます。
それでいて、カットソージャケットのようなダラっとした感じがなく、クラシコ・ピッティ系のような堅苦しさもなく、「ちゃんとしてます、大人です」感を醸し出せる良い塩梅。
モード過ぎず、クラシック過ぎず、カジュアル過ぎず、キレイ目過ぎず。
我々が求めていたのはこういうやつなんですよ。
シーム周りには無数のパッカリングが。
長年着込んだようなこなれた表情を与えてくれています。
ボタンはマットで高級感溢れるホーンボタン。
これ、ディオールとかジルサンダーとかでよくみかけるレベルのやつですよね。
アメリカブランドではまず採用しないでしょう、こういうところも品の良さに一役買っています。
ちなみに、プライスをご覧になったお客様の反応は両極端。
「安い」とおっしゃる方は、昔のマイケルタピアをご存知の方ですね。
ま、昔だったら、ジャケットなんかは軽く20万オーバーでしたから。
すべてがアメリカ生産の現在と昔では、クオリティも方向性も全く同じではありませんので単純比較はできませんが、通底するニュアンスは不変に思いますので、お得に感じられる気持ちもなんかわかります。
左右のハンドポケットは、
ベローズポケット仕様。
サファリジャケット等で見かけるインバーテッドプリーツが仕込まれたパッチポケットで、見た目以上に収納力があります。
アメリカンウェアらしい合理性を感じられるディテールです。
一枚仕立てということで、ごまかしの効かない裏側。
パイピングでキレイに処理されています。
かといって、キレイに、丁寧に着よう、といった考えは不要。
とにかくラフに、道具のような感覚で扱ってもらいたいですね。
色褪せやアタリが出てくるとさらにカッコよくなると思います。
なお、組下として同生地のパンツも用意されています。
同色でカジュアルスーツとして着用するも良し、写真のようにあえて色を変えてジャケパンコーデを楽しむのも良いでしょう。
上下とも単品使いもしやすいので、セットで持っているとコーディネートの幅がグンと広がるはずです。
ちなみにインナーのシャツはフランクリーダー。
思いのほか、タピアと良い相性でした。
この和紙のような生地感と、ムラのある色合いが唯一無二なんですが、写真じゃ全く伝わらないのが悲しい…
こちらもボタンの存在感ヤバし。
社会人になると、会社の集まりや挨拶、小洒落たお店での食事など、Tシャツやポロシャツだけでは格好つかない場面ってありますよね?
かといって、真夏にスーツやブレザーは暑苦しいし、カチッとしすぎる。
そんなシュチュエーションでも抜群に活躍してくれるセットアップです。
もちろん、普段はデニムやTシャツなどとコーディネートして、思いっきりカジュアルに着倒していただきたいですね。
私の場合、今からの時期は肘あたりまで袖をロールアップして、短パンと合わせる予定。
真夏も着られる堅すぎないテーラードのセットアップ、ある意味新鮮でオススメです。
Tapia LOS ANGELESの商品はこちらから
https://dresswell.jp/onlineshop/item/brand/tapia-los-angeles