究極のインナーとして当店でも大好評を博していた、YINDIGO A Mのウォッシャブルシルク天竺シリーズ。

生地作りや染色の難しさ、縫製工場の問題などもあり、残念ながら廃盤となっていましたが、デザイナーインディゴさんのご尽力により、今回極小量の生地確保に成功。
新作Tシャツとしてリリースされました。

極上の生地を生かすべく、形は至ってシンプル。
とはいえ、袋縫いのネック周りはかなりのワイド幅で存在感があり、脇だけでなく袖口や裾まですべてフラットシーマ縫製という贅沢な仕様。

以前のインナー向きなタイトシルエットでも、その後にリリースされたオーバーサイズシルエットでもなく、一枚で着れてイマドキな程良いリラックス感も醸し出せる中庸なシルエットにブラッシュアップされており、歴代の中でも最も使いやすく進化。

落ち感のある生地のため、大きめサイズでお召しいただいてもボワっとだらしなくならず、以前のものに比べて日本人向けに着丈を短く設定してあるため、当店は54という最大サイズのみを買い付け。
男性全般にお召しいただける融通の効くフィッティングですし、女性の方がオーバーサイズで着ていただいても素敵かと思います。

シルクは人間の皮膚表面に最も近いPH値ということで肌に優しく、天然繊維唯一のフィラメント（長繊維）ということもあって非常に滑らかで独特の光沢感も魅力な繊維の王様。
コットンに比べても吸湿発散性が高く、中空構造になっているため、繊維の中に空気をたくさん含み、外気温に左右されずに冬は温かいのも特徴です。

とはいえ、いくらシルクが素晴らしいとはいえ、やはりデリケートで取り扱いが難しいイメージがあると思います。
しかしこのインディゴエーエムのシルクTシャツは、シルクの素晴らしさはそのままに、未だかつてない耐久性を実現した画期的な逸品。

着物の技術を応用したという特殊製法により、普通にご家庭でお洗濯いただけますし、何百回と洗濯を繰り返しても基本的に状態が変わらないという驚異の耐久性。
コットンの色付きTシャツでは色落ちというのは避けられませんが、このシルクTシャツは色落ちもほとんどしない、染色堅牢度の高さにも驚かされます。

一応、品質表示タグには「中性洗剤使用、洗濯ネット使用、タンブラー乾燥禁止」と書かれていますが、私は「普通洗剤使用、洗濯ネットなし、乾燥機使用」で運用中。
それで200回ほど洗濯したものも特に不具合なく、色落ちもなく、全く問題ない状態です。
破れはもちろん、縫製糸のほつれもほとんど出ないことにも心底驚かされます。

私と同じ洗濯方法は推奨しませんが、それくらい耐久性は折り紙付き。
シルクの最高の肌触りと機能性が損なわれることなく、ずっとキープされるというのは最高ですね。

冬はほんのり温かく、誤解を恐れずに言えば、肌が乾燥しないヒートテックのような感じ。
シルクは調温機能が働いて夏も涼しい、という売り文句も聞かれますが、正直なところ夏に涼しいと感じたことはありません。
が、夏も普通に着れますし、静電気も起きにくく、一年中重宝します。

価格だけ見るとTシャツにしては高価ですが、この気持ち良さが何百回洗っても変わらずキープされるという事実を考えると、物は考え様。
テキトーな安物を何度も買い換えるよりも、このTシャツで最高の着心地をずっと味わい続ける方が、長い目で考えるとはるかにお買い得で快適と言えるかもしれません。

騙されたと思ってぜひ一度お試しを。
一度購入された方のリピート率が異常に高いのも、このシリーズの品質の素晴らしさを物語っていますね。

こちらはウルトラマリンと名付けられた、発色の美しいパープルカラー。
その光沢感と相まって、高貴でラグジュアリーな雰囲気を醸し出してくれます。