バトナーの夏のベストセラー、パックTシャツ。
今年はぶっちぎりの過去最高クオリティにパワーアップして登場しました。

このパックTシャツシリーズ、元々はニット生産閑散期の仕事を埋めるための企画ですから、利幅が非常に薄い設定になっており、その品質に対して異常なほど割安なプライスというのが人気の秘訣です。

毎年異なる生地感やシルエットでリリースされ、その都度高い完成度を誇っていましたが、今回はさすがに別格。

吊り編み x スーピマ x 空紡 x 丸胴 という、安さがウリのパックTシャツらしからぬスペシャルな作り込みで、昨年より値上がりしたものの、コストパフォーマンスは歴代No.かと。

これで税込1万円アンダーとは...
特にこのご時世では安すぎます...

空紡糸を使用した丸胴Tシャツといえば、アメリカンなカリカリヘビーオンスTシャツが思い浮かびますが、その手のタフで頼もしい感じやドライなタッチを匂わせながらも、別格に柔らかくて適度な伸縮性もあり、段違いに着心地の良い仕上がり。

それもそのはず、こちらは今や世界でも和歌山のみで200台ほどしか稼働していないといわれる、旧式の吊り機にて超低速で編み立てています。
糸に強いテンションをかけずに空気を含ませるように編み立てることが可能なため、しっかり目を詰めても柔らかく仕上がり、非常に着心地が良いのが特徴です。

また、フワッと柔らかい感じだと耐久性が心配になりますが、吊り機だと編みの縦横が均等になるため、意外にも裂けなどに強く、長年着込んでいってもへたりにくいというのも凄いところ。
新品時の柔らかな着心地の良さだけでなく、長持ちしやすいというのも大きなメリットのひとつです。

ただ、現代で主流となっているシンカー編みに比べて数十倍の時間を用するため、生産効率やコストは圧倒的に劣るというのがデメリット。
それがこんなプライスで買えるというのは非常にお買い得感があります。

しかも編み立てだけでなく原料も妥協なし。
世界三大超長綿のひとつであり、高価なスーピマコットンを贅沢に使用。

超長綿ならではの柔らかさ・肌触りの良さ・美しい光沢感がありながら、スビンやギザなどに比べれば繊維が太めなため、こういったアメリカンなTシャツ作りには向いています。

これを遠心力で撚りをかける空気紡績機で紡ぐことで、外側はカリッと、中はフワッとした糸に。
ドライタッチで肌離れが良くなるため、ジメジメした日本の夏向きの糸とも言えます。

ただ、スーピマコットン＆吊り編みの組み合わせにより、ドライタッチは残しながらもこの手の空紡Tシャツとしては断然柔らかくて優しい肌あたり。
ペラペラではない適度な肉感がありますので肌着っぽい印象はなく、一枚で外着としてもサマになります。
とはいえ、分厚すぎないので肌着としても使えて、一年中活躍するかと。

さらにサイドに縫い目のない丸胴編みですので、ごろつきやアタリ感もなく、寝巻きとしても優秀。
あらゆる季節、あらゆるシーンでマルチにお使いいただけます。

裾や袖口は天地引きで、ネック裏はタコバインダー仕様にするなど、耐久性にも考慮した細部にまで妥協ないこだわりが。
もちろんご家庭で気兼ねなくお洗濯可能。
超長綿＆オープンエンド糸ということで、洗いこむほどに風合いは良くなっていくこと請け合いです。

送料無料の関係でラッピングは承っておりませんが、パックに入っているのでちょっとしたプレゼントにもいいですね。
（パックも新しくなり、昨年までの2倍くらいの大きさに変更されました）
何枚あっても困らない、パックTの枠を超えたコスパ最強の一枚。