夫婦揃ってヘロヘロです…
先日の日曜日は息子の運動会。
イマドキは午前中のみでの開催ですから、開店時間をちょっと遅らせて参加しました。
しかしその日はあいにくの夏日(最高気温30度)。
子供たちが座る場所にはテントが張ってあるんですが、観覧席には皆無。
容赦無く肌を焦がしてくる太陽。
5月とはいえ、侮れない日差しの強さ。
息子の応援で高ぶるバーニングハート。
チョーヨンピルみたいなサングラスをかけ、邪魔にならないポジションにて日傘での完全ガードを図るも、容赦ない照り返しによりすでに赤らむ顔面。
日焼け止めを塗り忘れたことを途中で後悔してももう手遅れ、後の祭りです。
しかも、テント撤去などの片付けスタートはちょうど正午ごろという、気温が最も高くなるデンジャラスタイム。
もちろん日傘を差しながら貴婦人のごとく優雅にチンタラ片付けるわけにはいきませんから、全身汗だくになりながらの重労働の連続。
これぞ大人の運動会。
想定の5倍くらい疲れて一旦帰宅し、着替えてから出勤するものの、暑さと疲労にやられてすでに目はバッキバキに。
日曜日ご来店の皆様、お察しだったと思いますが、夫婦揃って魂抜けててすみませんでした…
さらに翌日は学校が振替休日。
大人しく身体を休めていればよいものを、「11時までに入場したら安くてお得やん」ということで、なぜか早起きしてROUND1へ。
しかしそこは、全く同じことを考えている小学生の親子だらけというカオス。
それでも来たからには元を取ってやろうという貧乏根性を捨てきれず、全力でテニスに奮闘するも、面白いようにもつれまくる足元。
40代、もう無理が効きません。
翌日は店休日だったのでなんとか事なきを得ましたが、これで次の日も仕事だったら入院してましたね…
家でゴロニャンコしながら、「もう少し体力をつけよう…」と密かに誓った5月の終わりでした。
と、超ド級にどうでもいい45歳中年男子の決意表明はこれくらいにして本題へ。
アウリコといえば、藍染めに代表される染めと洗いに特化した布帛のプロダクトに定評がありますが、最近ではニットやパターンワークの追求にも余念がありません。
近年の代表作であるワンピースシリーズは、身頃と袖に切り替えの入らない独特なパターンワークで、さまざまな派生モデルが生み出されているまさに傑作。
今回ご紹介するボーダーTは、そこにランダム性のあるプリントも加わる事で、よりユニークで個性的な仕上がりに。
単純なビックシルエットではなく、特殊な生地分量と切り替えにより、アウターを羽織っているかのようにも見える後ろ姿。
そもそもこれは編み生地ではなく織り生地のため、Tシャツというよりも襟なしのプルオーバーシャツと考えていただいた方がしっくりくるかもしれません。
ハリのある生地感が、身体との間に適度な空間を確保し、広大なキャンバスを醸成。
そこに載るボーダー柄は均一に整ったものではなく、なんとサイズ&カラーの組み合わせ毎にランダム。
さらに、特殊パターンならではの生地の余りが複雑なドレープを生じさせ、直線的なボーダー柄を歪ませます。
これにより、巷の単純なボーダーTシャツとは一線を画す存在感に。
生地と型紙・プリントが見事に呼応した、他では見つけられない唯一無二の一着に仕上がっています。
肩傾斜はあるものの、袖山の低いアメリカンなT字型系の袖付け角度のため、脇あたりには生地の余りがたっぷり出て陰影を作ります。
袖下から脇下にかけての部分のみで縫製されているため、袖はおろかアームホール部分も含めて一枚の生地で構成されており、切り替えなし。
ドルマンスリーブみたいな感じでもありますが、やはりその特殊な一枚生地構造のおかげで、その手のモノとも一味違う見え方です。
一枚袖ラグランのようなナチュラルな肩馴染みがあるため、大きめサイズを着ていただいても自然とショルダーラインは収まってくれます。
MとLの2サイズ企画で、Mは女性の方、Lは男性の方にというざっくりしたイメージではあるものの、Lサイズをあえて女性の方がより大きめに着ていただくのもアリかと。
ちなみに画像のモデルは私(168cm56kg男性)なんですが、MでもLでもゆったりと雰囲気良く着れる感じ。
私よりガタイの良い男性にはLサイズがオススメです。
ちなみにこのボーダー柄のプリントはランダムだと先にお伝えしましたが、ボーダーの長さや配置もそれぞれ異なります。
一般的な量産工場であればそのような細かい指定は嫌がられて確実にアップチャージを取られたりするところですが、スポーツ用ユニフォームのプリントなどを手掛ける工房に依頼する事で実現。
個別の選手名をバックプリントしたりする工房なので小回りが効きますし、一枚一枚異なるプリントを施すといったことも朝飯前。
なお、プリント位置はわざわざデザイナーが個別に指定しているため、ランダム性が出つつも、どれもセンスの良い仕上がりになっています。
画像の個体は、背中心の繋ぎ目部分の左右のボーダーが同じ高さにきていて、繋がっているように見えますが、この部分が微妙にずれているようなものもアリ。
そういった個体はアブストラクト感が強く、より個性的な見え方になりますね。
袖と身頃部分は一枚の生地で繋がっているものの、袖のボーダーと身頃のボーダーはそれぞれ独立しており、繋がっていないというのもユニーク。
バストトップや裾部分は無地のパネルボーダーということで元々適度に余白があるのですが、柄が途切れている部分があることでさらに抑揚が増し、シンプルながらもよりデザイン性のあるルックスに。
長さの異なるボーダーが交錯するような位置関係で配置されているアームホールから二の腕あたりの部分は、デ・スティルや構成主義のようなイメージが想起され、アートな雰囲気も漂います。
ちなみに、着用画像はコントラスト強めなのでボーダー柄がはっきりくっきりしているように見えますが、実物はかすれたような感じで色が入っているため、全体的にもう少し柔らかいイメージです。
そしてこの生地がまた特殊。
あまり洋服としては見かけない質感で、特にこんなボーダーTシャツに採用されたことなど未だかつて一度も無かったであろう代物です。
でもなぜか懐かしい感じもする不思議な風合い。
結局、息子の洗濯物を取り込んでいるときに気付いたんですが、これ、給食用の割烹着の生地に質感が似てますね。
そうは言っても、こちらの方が薄手で肌当たりは優しいので着やすいですし、いかにもなチープな感じは控えめ。
ポリエステル65%コットン35%ですので、速乾性とエイジングのいいとこ取りで気兼ねなくガンガンお使いいただけるかと思います。
ネックは細身のパイピング処理。
気持ち天幅広めな感じがしますが、ボートネックというほどではありませんので、クルーネックと同じ感覚で着用いただけます。
袖は無造作にロールアップして、ニュアンス付けしてあげるのがオススメ。
このあたりのやりやすさも布帛ならでは。
肘あたりまでたくし上げても素敵ですね。
ちなみにこちらがMサイズ。
Lサイズに比べると、着丈袖丈はスッキリめ。
とはいえリラックスした雰囲気は残っています。
身長170cmくらいまでの普通から細身体型の男性であれば、Mサイズでも違和感なく着用いただけるかと。
また、小柄な女性であればMサイズでも十分オーバーサイズな雰囲気でお召しいただけるはずです。
お色は、さわやかなブルーに加え、朱色っぽいトーンで派手すぎないこちらのレッドと、
シックなブラックの3色展開になります。
これはどの色も捨てがたい…
太めのボトムスとローテクスニーカーを合わせて、スケーターっぽいラフな着こなしもサマになりますし、
インナー使いでも良いアクセントに。
布帛ならではのシャツっぽいニュアンスがありながらも、クルーネックTシャツのようなルックスで、しかもネックのトリミングは細身のため上品さもあり、シンプルながらもVゾーンの見え方はどこか新鮮。
地味にコーディネートの幅を広げてくれるという意味でも優秀な一着です。
カットソーのように生地がダレたりすることがなく、気軽に洗えて乾きも早く、頑丈。
ということで、気兼ねなくデイリーユースにガンガンお使いいただけます。
一枚で存在感があるので、重ね着が難しくなるこれからの季節には特に頼もしく、貴重な存在。
夏は短パンとのコーディネートも素敵です。
違いが出しにくく、ありふれているボーダーTシャツというアイテムのなかでも、パターンワーク・プリント・生地、どれをとってもユニークでセンスが良く、独自性に溢れたアーティスティックな佇まい。
おまけに相変わらず良心的なプライス設定で手に取りやすい、というのもこのご時世助かります…
老若男女問わずオススメです、ぜひお試しを〜