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Italian Craftsmanship Trunk Show 2023

Journal / News

昨年も大好評いただきました、当店恒例、イタリア最高峰のクラフトマンシップをご堪能いただけるトランクショー。
今年も開催が決定しました。

2月18日(土)から2月20日(月)までの3日間、もちろん今回もイタリア在住T氏をお招きして開催させていただきます。

回を重ねるごとにパワーアップしているこのイベントですが、今回は間違いなく過去最高の充実度。
すでに我々夫婦は大興奮しております…

T氏の錚々たるラグジュアリーメゾンの企画屋としての経験や、イタリア最高峰職人との二人三脚でのモノづくりで培われた圧倒的知見と特殊なコネクションに基づいて実現した、すさまじい逸品揃い。
夏と冬の年2回開催を目標にしているこのトランクショーですが、彼は今年、夏の帰国が難しいということで、今回のイベントにはいつも以上に力が入っています。

通常ルートでは入手できない極めて希少な革や部材をありえない破格で調達できたり、製造数が桁違いに少ないのにラグジュアリーブランドのような大規模生産と同じハイレベルな生産背景を利用できたり、日本での展開を拒否している著名靴職人の製品を販売できたりと、この方とこの方を取り巻くハイレベルな工房の方々にはいつもお世話になりっぱなし。

先日ご紹介させていただいた当店オリジナルヘラジカレザーバッグにしろ、T氏がいなければ販売はおろか、企画することすら叶わなかった代物です。
いつも本当にありがとうございます。

さて、気になる今回のイベントラインナップですが、

(1)PERON & PERONによる超絶技巧ローファー2種類(ご予約受付)- Mens

(2)PEZZETTINOによる初のシューズ(ご予約受付)- Unisex

(3)PEZZETTINOの新作バッグ(ご予約受付)- Unisex

(4)PEZZETTINOの新作ベルト(その場でご購入可能)- Unisex

(5)MASTRO PIERINIの特殊コードバンオーダーバッグ2サイズ(ご予約受付)- Unisex

(6)MASTRO PIERINIオーダーバッグの新サイズ – 小と大の中間サイズ(ご予約受付)- Womens

(7)SANTIのレアな最高峰カシミアを使用した即売ニット(その場でご購入可能)- Unisex

といった感じです。
文字だけだと想像し難いと思いますが、どれも相当強力な逸品揃いですのでどうぞお楽しみに。

ちなみに、(5)と(7)についてはイベント時のみのご予約もしくは販売となります。
どちらもワンオフ、完全な1点ものばかりですのでお見逃しなく。

それではここからはイベント商品を個別にご紹介させていただきます。

なんといっても今回驚きだったのが、あのシモーネペロン氏の靴を販売できるということ。

相当な超高級靴好きの方であればご存じかと思いますが、イタリア最高峰の注文靴工房のひとつとして名を馳せているPERON & PERON。
一時期、日本でも某大手セレクトショップと組んで展開していたことがありましたが、自分が認めていないものを勝手に自分のネームで販売されたりとメチャクチャにされたらしく、もう二度と日本ではやらないと決めていたそうです。

ところが今回、T氏の取り計らいにより、特別に販売させていただけることに。
しかも私が「ローファーをやりたいんですよね」と彼にリクエストしていたこともあって、第一弾はローファーモデルを選択してくれたようです。

この凄さがイマイチ伝わりづらいと思いますが、いまやPERON & PERONは、たとえイタリア現地の工房を訪ねても簡単に靴を作ってもらうことが叶わないほどのステイタスと名声を獲得した存在。
基本的に既存顧客しかオーダーができない一見さんお断りスタイルとなっていますし、中東からプライベートジェットで飛んできて1ダースオーダーするみたいな方々も顧客に名を連ねているので、ちょっと世界が違う感じです。

もちろん名ばかりではなく、彼の手掛ける靴はクオリティも美しさもとびっきりの一級品。
履き下ろすのが躊躇われるほどの工芸品のような美しい佇まいにまずは目を奪われますが、木型が非常に複雑にねじれた構造になっているため、類いまれな履き心地やフィッティングをも当然のように両立させています。

なお、今回のローファーはビスポークではなく、サイズ展開のあるレディメイド。
相当昔に、父親のブルーノさんと一緒に作ったビスポークサンプルがベースになっています。

画像の靴はまさにその現物でして、長年サンプルとして飾られていたもの。
ということで、販売品は画像のようにキズだらけではないのでご安心下さい笑

ちなみに、画像のタッセルローファー型以外に、ペニーローファー型もあります。

只者ではない逸品であることは一目瞭然ですが、ひときわ目を惹かれるのが、履き口周りに施された異様なステッチワーク。
これがこの圧倒的オーラを醸し出している重要なファクターのひとつであり、今回の販売用にこのモデルが採用された理由でもあります。

よくご覧下さい。

細かすぎて1本のチェーンステッチのように錯覚してしまいますが、よく見ると3本のステッチが走っています。
しかしコレ、3本針ミシンで一度に縫っているようなものでもなく、3度別々に縫われているんです。

なんという密度と精度…
これぞまさに超絶技巧…

ほんの僅かでもずれてしまうと隣のステッチと重なってしまって台無しですし、レザーは縫い直しをすると跡が確実に残ってしまうのでやり直しが通用しません。
その上、急角度のU字カーブ部分などもありますからね…
直線だけよりも難易度はさらに跳ね上がります。

しかもただ単純に3本とも同じように縫うのでなく、真ん中の2本目のステッチは1本目と3本目と半目ずらして縫われているという…
ここまでくると、もう空いた口が塞がりません…

この驚異的なステッチワークを担当しているのは、とあるアッパー縫い専門のおばあちゃん。
イタリアは細かく分業制が発達しているため、このおばあちゃんのように、特定の工程において傑出したテクニックを持つ職人が今も存在しているそうです。

彼女の腕前は恐らくボローニャNo.1ということですので、ひいてはイタリアでもトップ中のトップということになるかと。
まぁ、このステッチワークを見ただけでも納得ですが。

今のところ元気で仕事への意欲も旺盛なようですが、それなりに高齢になってきたため、いつまで仕事が続けられるかわからないとのこと。
そういうことであれば、元気なうちに出来るだけこの超絶技巧を施してもらおうということで、このモデルが採用されたようです。

もちろんおばあちゃんが担当するのはアッパーの縫いのみで、その他吊り込みや底付けなどはすべてシモーネペロン氏が担当。
10分仕立てのフルハンドソーンになります。

もちろんこのステッチワーク、ただの技術自慢として採用しているわけではなく、このローファーの存在感を決定付ける欠かせない意匠として絶妙なバランスで配置してあります。

このあたりのセンスの良さはさすがPERON & PERON、シモーネペロンですね。
ただの凄腕職人ではなく、確固たる美意識を備えたアーティストとしての側面も兼ね備えていることが分かります。
俳優や芸術家の顧客も多いことにも納得です。

アッパーの革は画像のサンプルとは異なり、シモーネ氏のガレージから出てきたというとっておきのブラウンベビーカーフ、それと同じタンナーのブラック・ネイビー・ダークブラウンの革、計4色からチョイス可能。
PERON & PERONが扱う革ですから、どれもクオリティは半端ではありません。

サイズも38から43まで、足の小さな方から大きな方まで幅広くカバー。
フィッティング確認用のゲージ靴も用意していますので、サイズ選びについてはご安心下さい。

モデルはタッセルローファー型とペニーローファー型の2種類。
なお、ペニーローファーにもタッセルローファーと同様に、超絶技巧ステッチが施されています。

といった感じですが、気になるのがやはりお値段。
これだけのものですから、当然のことながら高価です。

ただ、日本では見かけないレベルの靴であることは確かですし、そもそも現状、シモーネペロンの靴を購入すること自体が困難であることを考えると、むしろお買い得と解釈することもできます。
実際、日本でこれに近いものを作ろうとすればさらにとんでもない金額になることは確実ですし、そもそもステッチワークひとつ取っても日本でそれを再現できる職人は皆無かと。

とびっきりのローファーを探していた、という方にはまたとない絶好の機会かと思いますので、おばあちゃんが元気なうちにぜひお試し下さいね〜

あ、ちなみにこんな工芸品のような美しい靴、ファッション的には合わせが難しいのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
が、この特異な存在感が案外コーディネートのアクセントになってくれるんですよ。

しかもこの手のスマートなフォルムでも、ローファーだと案外カジュアル使いしやすいんですよね。
オールデンのアバディーンラストのローファーなんかが良い例で。

画像のサンプルだと結構グラマラスに見えますが、アッパーの革がダークトーンになればもう少し落ち着いた印象になるはずですし、こういうドレス感のある靴は、あえて着古した軍パンやジーンズなどと合わせてコントラストを効かせると日常使いしやすく、気取らないオシャレ感も演出できて想像以上に重宝します。

ということで恐るるに足らず。
そして百聞は一見に如かず。
この機会にPERON & PERONの素晴らしさをぜひご確認下さい。

続きます…

Written By Kohei

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