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Aquellos Ojos Verdes BISHU / Scene 09

Journal / Aquellos Ojos Verdes BISHU, Items

いや〜、急にやたら暑い日が続いたと思ったら、今度はどえらい寒さ。
昨日に至っては、日中で12度という激寒、しかも雨。
もう、いたずらが過ぎますよ〜お天道様〜

そんな寒い土曜日、17時閉店にしてまで向かったのは…

そう!Fukuoka東区花火大会!
香椎浜の目の前で打ち上がる大迫力の7,000発。
毎年楽しみにしていたこの花火大会が5年半ぶりに復活するとなれば、行かないわけにはいきません。

しかし、揃いも揃ってガリガリの我々家族にとって、寒さ対策は生死に関わる最重要ポイント。
事前に綿密なシミュレーションが行われます。

まずは当日の時間帯別気温を確認。
花火が打ち上がる頃の気温はおおむね13℃程度との予報。
日中との寒暖差はゆるやかとはいえ、風がかなり強いとのこと。

こいつは怪しいな…
長年辛酸を舐めてきた経験から、これは気温以上の寒さになると大胆予測。

対策として、バトナーやデニスコロンの大判カシミアストールをぐるぐると巻きつけ、完全防備で会場に向かうとあら不思議、皆さん春の装いでかなりの軽装。

やりすぎたか…
完全に冬仕様の格好をした我々家族はちょっと浮いた存在に。

しかし結果的にはこれが大正解。
当日は想像よりもさらに風が強く、花火はじっと座って見ることもあって、体感温度としては10℃くらいの感覚。
しっかり防寒対策したつもりでしたが、それでもちょっと寒いくらいでした。

あと、この香椎の花火大会は近場から大玉が上がるということもあり、終始見上げるようなポジショニングを強いられるため、首がヤラれます。
私は中盤ぐらいから限界突破してしまい、終始首をグラインドさせながらの鑑賞となりましたが、周りの方々にとっては相当ウザい奴だったと思います。

ということで皆様、4月の花火大会には過剰なくらいの防寒対策とネックピローをお忘れなく〜

と、謎のレクチャーをかましたところで本題へ。

Aquellos Ojos Verdes BISHU(アケヨス オホス ヴェルデス ビシュウ)からも秀逸なアウターが入荷しています。

魅惑のテキスタイルと世界観でファンを増やし続けている同ブランドですが、今シーズンのテーマは「花様年華」。
ついに来ましたね。

圧倒的映像美に魅了されるウォンカーウァイ作品の中でもとりわけ評価の高いマスターピースとも言える本作。
実はこの長くて覚えにくいブランド名、この映画の劇中歌からの引用なんです。

ブランド名のキッカケとなっている映画がテーマということで、今回も気合の入った良作揃い。
早速ご紹介します。

(モデル:身長168cm体重56kg細身男性)
【ジャケット : Aquellos Ojos Verdes BISHU ¥96,800 / Size : 2】
【シャツ : tilt The Authentics ¥37,400 / Size : 1】
【パンツ : APPLETREES ¥52,800 / Size : S】

まずはLOUNGE JACKET。
細かい蘊蓄抜きに、只者ではない独特のムードを纏ったこのルックスにシビれます。

形としては、3つボタン段返りのテーラードジャケット型。
チェストポケットや左右の腰ポケットはパッチ仕様、カッチリしすぎないナチュラルフォルムも相まってカジュアルテイストも匂わせるものの、端正に見えるのはこのスペシャル生地とボタンの存在感によるところが大きいかと。

【パンツ : Westoveralls ¥24,200 / Size : 28】

迫力がありながらも大袈裟過ぎないワイド気味のラペルは今っぽい雰囲気ですが、ドロップ控えめでアームも全体的にややゆとりを持たせたリラックスしたフィット感と、相反するスッキリ目の着丈も独特のバランス。

また、シャツに源流を持つブランドならではの、シャツとジャケットの中間のような袖付けにより、軽い着心地と動きやすさを実現しており、堅苦しさは皆無。
気軽にブルゾンのような感覚でお召しいただけるかと思います。

袖口は2つボタンで本切羽仕様。
身長170cm弱の私にとってはやや長めの袖丈設定。

ということで、画像のようにロールアップしていただくのもニュアンスが出て素敵ですし、ジャストで着たいという方はお直しで詰めるというのもアリでしょう。
凄腕のお直し屋さんをご紹介できますので、ご相談はお気軽にどうぞ。

ラウンジジャケットらしく、ノーベントの仕様。

ビシッと綺麗に着るのも良いですが、普段使いとしてはラフにガバッと羽織るのもオススメです。
リネン混の生地ということでシワも刻まれやすいため、自分だけの表情やフォルムに馴染んで育っていく楽しみもあります。

生地の話題が出ましたが、このジャケットの一番のポイントは、なんと言ってもこの複雑で美しいオリジナルのテキスタイル。

あの伝説的な香港のスラム、九龍城にも馴染むようなイメージで製作したという特殊な変形メッシュ生地ですが、言われてみればその複雑で奥行きのある表情は、重層怪奇な九龍城砦を彷彿とさせます。

通常のメッシュよりも凹凸が大きく、通気性に優れながらもしっかりとしているのがこの織組織の特徴とのこと。
特殊な糸使いや色合わせということもあり、スポーティーな印象はなく、遠目ではサマーツイードのようにも見えるアダルトな雰囲気に仕上がっています。

また、東洋と西洋が混じり合う香港ならではの色彩や情景をイメージしたカラーリングも秀逸。
どこか香港ノワールの退廃感、耽美感をも匂わせます。

希少で高価なトップ染めのリネン2色(ネイビーとイエロー)、番手と撚り方向の異なる2種類を使用したブラウンのコットン、ホワイトのペーパーヤーン、という3素材を使用。
またそれだけでなく、それぞれ糸番手や撚り具合まで異なるという驚きのこだわりで、非常に複雑で立体的な美しさが表現されています。

コットンによる肌馴染みの良さ、リネンやペーパーによるドライ感や制菌性など、見た目だけでなく着心地や機能性も考慮されており、これからの季節も着やすいかと。

通気性の良さを損なわないよう、背抜きになっているだけでなく、背裏や袖裏は透けのあるシフォンっぽい生地が当てられており、見た目にも清涼感が。

袖裏の縫い付けはハンド。
手作業の温もりが感じられます。

そして心惹かれる方も多い、アケヨス独自の貝ボタン。
30年以上加工されずに保管されていたヴィンテージの琵琶湖産真珠貝の貝殻を削り出して作られています。

濃淡のグラデーションが美しく、独特な色味もたまりません。
しかも、アイテムによってはあえてワントーン気味のものをチョイスしたりと、生地の色味や全体のバランスを考慮して個別に選定するというこだわりよう。

今回のジャケットには、生地のパワーに負けないように、存在感のある濃淡のはっきりしたタイプが付けられています。

大見返しのアンコン風ですが、前立てやラペルには芯地が据えられていて安定していますし、袖裏も付いているしっかりとした作り。
とはいえ、柔らかなショルダーラインや張り付かないシルエットのおかげでドレッシーすぎることなく、オンオフ問わずに使いやすいと思います。

堅苦しくなく簡単に大人っぽさを演出できて、テキスタイルの存在感も際立つ、他にはない一着。
非常にオススメです〜

そしてもう一着は、大人なハリントンジャケット。

(モデル:身長168cm体重56kg細身男性)
【ジャケット : Aquellos Ojos Verdes BISHU ¥74,800 / Size : 3】
【シャツ : tilt The Authentics ¥37,400 / Size : 1】
【パンツ : APPLETREES ¥52,800 / Size : S】

フロントジッパーをボタン仕様に変更することでより大人っぽく上品に、ハンドポケットはフラップ無しでスッキリさせつつ、パッチポケット仕様でアクセントを加えたアレンジが光る一着。

あ、ちなみにモデルの私はサイズ2がジャストですが、早々に完売してしまったためサイズ3を着用しています。
ということで、ジャストサイズをお選びいただいた場合はもう少しスマートなシルエットでお召しいただけます。

小ぶりなボタンを採用することで繊細な雰囲気もプラス。
しかもこちらはあえてお得意の貝ボタンではなくマーブル模様が際立つ水牛ボタンを採用しており、全体の雰囲気に合わせた的確なチョイスが見て取れます。

幅広い体格の方にマッチするラグラン一枚袖。
肩馴染みが良いため、オーバーサイズ気味に着ていただいても違和感がありません。

裄丈はさすがに長くなるので画像では袖口を一折りしていますが、これはこれで良い感じ。
もちろんこちらもお直しでカットするという手がありますのでお気軽にご相談下さい〜

高さのあるいわゆるドッグイヤーの襟。

襟のボタンだけを留めてAライン気味に着るのもいいですね。
逆に襟を寝かせて着るというのももちろんアリです。

袖口もリブではなく、ドリズラーやG4のようなボタンで開閉するタイプですので上品。

バックヨークにはアンブレラカットが。
本家バラクータに比べるとカットは大ぶりですので、存在感があります。

また、腰のアジャスタータブなどは省略されており、よりシンプルな設計に。

そしてこのジャケットも生地が秀逸。

緯糸の節感に特徴のあるシルクシャンタン生地をイメージして織り上げたという、コットンポプリン組織。
経糸はスムースなレーヨン長繊維、緯糸はレーヨンxコットンのトップグレー、これをさらに生地染めすることで、奥行きを持たせた独特な風合いとカラーリングを実現しています。

映画「花様年華」ではヒロイン、マギーチャンの美しいチャイナドレス姿も見どころのひとつなのですが、その中の一着、深みのあるグリーンカラーのものを目指して製作したとのこと。
ボトルグリーンのトーンの素晴らしさもさることながら、ムラのある緯糸の表情や濃淡具合も絶品です。

そしてこちらは袖裏なども付かない完全一枚仕立て、というのもポイント。
しかも生地がシャツ並みの厚みでアウターとしては極薄手のため、シャツ感覚で暑い季節も着やすいかと。

肘まで袖捲りしてあげれば真夏も着用いただけるくらいのレベルです。
この手の形でこれほど夏まで着やすいものは稀だと思います。
こういうアウターが夏まで着れると、単純化しやすい夏のコーディネートの幅が広がりますね。

色味も非常に大人っぽく、知的で上品な印象。
こちらは残り1点となっていますので、ピンと来た方は迷わずゴーでお願いします。

ということで以上。
どちらも硬軟のバランスが絶妙で、大人の魅力を引き立てるような雰囲気がありますよ〜
気負わない自然体のダンディズムを演出できる魅惑のジャケットたち、どちらもオススメです〜

Written By Kohei

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