サンリミットが一年中欠かすことなく展開し、これからもずっと作り続けるであろう定番シャツシリーズ。
こちらは小襟のオープンカラーブラックシャツになります。

デザイナーの出身であるコムデギャルソンシャツを彷彿とさせる、とても美しい佇まい。
開襟シャツと聞くと、裾はスクエアカットで2本針縫製のリラックスしたものを想像しがちですが、こちらは高級ドレスシャツのような細かい運針、細幅の巻伏せ本縫い、2枚はぎの袖にラウンドテールと、昨今あまり見かけることのない上品なムードが新鮮です。

小ぶりな襟も洒落ていて、裾もラウンドしているので、一般的な開襟シャツよりもカジュアル感控えめで品があります。
リネンジャケットにストローハットを組み合わせた粋な着こなしも抜群にハマりそうですし、ジーンズやチノにサラッとあわせるだけでも良い雰囲気。
シンプルであるがゆえに差別化が難しく、力量を試されるのが無地の白や黒のシャツだと思いますが、ディテールのバランス、パターン、どれを取っても秀逸、素晴らしい完成度です。

カジュアルシャツとしてデイリーに使える耐久性を考え、程良い番手のコットン100%のブロード生地を採用。
洗いざらしでガシガシ使える丈夫さがありながら、ピシッとプレスすればドレスシャツのような上品さも醸し出してくれる、振り幅の広さです。

襟元のボタンフックを止めていただくだけでVゾーンの印象をガラッと変えることが出来るのも、開襟シャツの面白いところ。
定番レギュラーカラーシャツの襟型を変えただけかと思いきや、フィッティングや丈感が微妙に変更されていたりと、襟型に合わせて全体のバランスを巧みに調整してあるのもさすがのこだわりです。

日本のブランドということもあって、日本人にぴったりのサイズバランスに仕立てられているのも嬉しいポイント。
裾出しもタックインもOKな着丈というのも便利で使いやすいですね。

プライスも税抜き2万円ジャストと、ギャルソンシャツのフォーエバーラインよりも随分控えめながら、クオリティは勝るとも劣らない無敵の一枚。
ブラックは洗濯を繰り返して色褪せてくると、初めの頃とは違ったこなれた感じが出て、これまた良い雰囲気になってきます。