究極にシンプルで美しい、PEZZETTINOの名刺入れが入荷しました。

イタリアでもトップ中のトップの某注文靴職人が手掛けるこの名刺入れは、革の特性を知り尽くした彼ならではの、見えない部分までこだわりを詰めこんだ、ハイレベルな一品。

表側は、PEZZETTINOのサンダルでも全面的に使用されている、とある小規模タンナーの革を採用。
こちらは、某ラグジュアリーメゾンブランドが長年独占契約して使用していたという秘伝のヌメ革で、経年変化にも定評のある超高品質なものです。

これを職人自らの手で脱色したのち、手塗りでパティーヌを施すことで、巷に溢れるパティーヌ風なものとは一線を画す、奥深い表情と透明感を実現。
どこかフランスの某ハイエンドレザーブランドのニュアンスも感じさせますが、それもそのはず、PEZZETTINO職人はそのブランドの有名モデルを発案したことでも知られており、深い関わりがあります。

（ビジネスでもお使いいただけるレベルの上品なパティーヌですが、もっと抑えめの単色が良いという方は、有料にはなりますが、色の染め替えも可能です）

さらに裏側には、成型効果を持つナッパレザーを張り合わせることで、芯材を入れずにしっかりとした形状を保持することが可能に。
しかも単純に貼り合わせるのではなく、革の伸びる方向を把握した上で、表革と裏革を伸びる方向と伸びない方向で互い違いに貼り合わせるというこだわりも。
これにより、型崩れしにくく、厚み以上に丈夫な製品に仕上がります。

また、芯材の破損による製品の致命的な不具合を回避することができ、製品寿命を延ばす効果も。
芯が折れたり、砕けたりした革製品の補修は多大なコストを要してしまいますので、ランニングコストの面でも優れています。

その上、成型効果を利用する形で、シームレスでマチが作り出されているという点もユニーク。
元々の完成品は、前身と後身の間にほとんど隙間のないフラットな重ね合わせ状態なのですが、これに専用の型を入れて1週間ほど放置しておくことで、革がその状態を記憶し、マチを作り出しています。

マチのパーツが増えたり、それを縫製したりする必要がないため、コストカットにも繋がりますし、なにより見た目がスッキリ。
立体感が出て、パティーヌの美しさも際立ちます。

一般的な名刺でしたら10枚程度、分厚めの名刺でも7枚程度入りますし、左右にうっすら引っかかりの出る絶妙なサイズ幅も秀逸。
これにより、口を下に向けても名刺が落ちてこないため、かぶせ（上蓋）がなくても名刺が飛び出したりすることなく安心です。

また、すべて手縫いで仕立てられているというのもポイント。
機械縫いでは使えない太さの糸が使えるため、より強靭になる上に、ステッチの表情も豊かになります。

さらに表と裏の縫い目が同じ表情になるのも、機械縫いにはない特徴で、とても美しい仕上がり。
口の左右、二重縫い部分もクラフト感があって素敵な表情です。

さらにおまけとして、職人手作りのレザーケースも付属。
こちらはラグジュアリーメゾンブランドのカッティング工場で発生する余り革を利用して作られているため、おまけとは思えない革質です。

便箋のような単純な張り合わせ構造のケースですが、私の場合、いただいた名刺を入れる用として重宝しています。
（一枚一枚、色や風合いが異なりますのであらかじめご了承下さい）

ハイレベルなマテリアルとシンプルながらもよく考えられた構造、最高峰職人による美しいパティーヌと手間のかかる総手縫い仕立て、という贅沢仕様でこのプライスはまさに破格。
工房とのダイレクト取引により実現した、お買い得な逸品です。



実寸：縦6.5cm x 横10.5cm x 厚み0.4cm（マチなしの状態で）

※ 天然皮革特有のキズや皺がある場合がございます。また革の表情は一点一点異なります。
※ 手染めのため、色合いは一点一点大きく異なります。在庫品ごとの色合いをお知りになりたい場合はお気軽にお問い合わせ下さい。