軽い羽織りものとしても使いやすいということで、サンリミットの数あるシャツの中でも人気の高い、ボックスシルエットの大開襟シャツ。
その中でも、特に秋冬シーズンで人気を博しているのが、今回入荷したウールフラノ生地モデルです。

多色の杢糸で織り上げたウールフランネル生地はフランクリーダーなどで良く見かけるローデンウールのようなルックスと質感。
ただし、ライトウェイトタイプで柔らかさもあり、カチカチでゴワゴワのローデンクロスのような着にくさはないのでご安心を。

アウター的な存在感がありながらも、少しだけ厚手のシャツといった感じですのでインナー使いもしやすく、かなり着回しの効く一着です。

ミリタリーを匂わせるボディカラーに合わせて、フロントにはコヨーテカラーの大ぶりなボタンが鎮座。
両胸のダブルフラップポケットも相まって、US ARMYのユーティリティシャツを彷彿とさせながらも、生地の良さとありえないドレス縫製により、無骨さよりも上品さが勝るという特殊な立ち位置に。

開襟シャツであればロックミシンで簡単に仕立てたものが大半ですが、定番のブロードシャツと同レベルの縫製ピッチや巻き縫いの細さ、2枚ハギの袖など、高級ドレスシャツも真っ青の仕立てにすることで、立ち昇る上品さ。
こんなフラノ生地で上記のような縫製仕様にするとは...相変わらず狂ってます。

原料の良さから来るであろう光沢感と、印象派絵画を思わせるような奥行きのある複雑なカラーも相まって、サンリミットのシャツの中でも異質な存在感を放っています。

ドロップ気味のショルダーラインとたっぷり身幅のボックスシルエット、スクエアカットの裾が相まって、丸みのあるリラックスしたムードを演出。
ドレープの美しさも際立ちます。

あえてステッチを入れない、チェストポケットのフラップや襟周りも上品さに一役買っており、カジュアルとドレス、相反するディテールを巧みに足し引きする手腕はさすがサンリミット。

台襟のないオープンカラーはインナーにハイネックやタートルネックも挟みやすく、ライトアウターとしての使い勝手も抜群。
それほど寒くない季節は、前を全開にしてCPOシャツ的なイメージで、パーカーやスウェットの上から羽織るのもオススメです。

もちろん分厚すぎないので、寒くなってくれば上からコートやジャケットを着るなど、インナー使いもOK。
ジーンズやチノとサラッと合わせていただいてもキマりますし、あえてタックインしたスタイリングもカッコいいです。

日本のブランドということもあって、日本人にぴったりのサイズバランスに仕立てられているのも嬉しいポイント。
女性の方はあえてオーバーサイズ気味に着ていただいても素敵だと思います。