以下、ブランド側からの説明文になります。

この工場の凄い技術の一つがミシンではなく 「編みで開けるホール」。
このリンクス組織でその技術は無理だろうと思っていたが、 それができるようになんと編み機の針を取り寄せてやってくれた。

身頃や袖のパーツも、リンクスでは難しい成型で全て編まれている。
隅々に工場の高い技術が生かされている。
手編みではガーター編み、 機械編みではパール編み、 リンクスとも呼ばれる組織で編んだボーダー柄を、 横地で使いストライプ柄にした編地。

このストライプ柄のカーディガンは、 古着でも色々なメーカーのものを見かけるが、 オーストリアの老舗ニッターFANNI LEMMERMAYERのものがその最高峰として広く知られている。
ペルーのアルパカ糸、 豊富なカラー、 特注の専用機でないと編めない編み続きのリブ、 伝統ある専業メーカーのものを真似しても出来ないし、意味がない。

また、わたしたちの生産背景である手編み、手横ではこうしたリンクス柄のアイテムを作ることは技術上難しい。
このデザインをやるならと、 今回依頼したのは自動編み機においては国内屈指の技術を持つ旧知のニッター (工場) だ。

工場の最高水準の技術に見合う、高級感のある、かつ古着のような味のあるカーディガンに仕上がるよう､ ヤクとラムウールを掛け合わせた糸を何色も試作し、 LEMMERMAYER とは違うわたしたちらしい無骨で洗練され過ぎない雰囲気、 を目指して制作した企画。