肉厚で驚くほどモッチモチの極上の触感、非常に柔らかで美しいドレープ、野生動物ならではのキズも残る豊かな表情など、いまだかつてない質感に皆さま感動されてます。
そもそもヘラジカ革は日本ではほぼ流通していませんから、見たことも触ったこともない、という方が大半ではないでしょうか。
まぁ、この革自体が非常に高価なうえ、個体差がかなり激しいため、量産品としての使用には向かないというのも巷で見かけない理由のひとつでしょう。
しかも、最小限の切り替えでこれだけたっぷり革を使っているものとなると、日本では皆無に等しいかと。
革代だけでとんでもないことになってしまいますからね…
ただ、今回は特別な事情により安価で革を調達できたため、ヘラジカのバッグとしてはありえないほどのロープライスを実現。
この革の良さを最大限に活かすべく、贅沢にもシンプルなショッパー型に落とし込みました。
当店オリジナル企画のためブランド名すらありませんが、おかげさまで再オープン初日より大好評いただき、数十点が早々に完売。
遠方の方を中心に再入荷のご要望をたくさん頂戴していました。
我々としてはオープン記念の1回ポッキリの企画の予定でしたが、たしかにこのクオリティでこのプライスはやっぱり凄いよな〜ということで、再生産決定です!
どうですか?このプリミティブな表情。
ヘラジカは家畜として飼育されていませんので、革はすべて野生のものです。
さらに植物なめし100%のヌメ革ということで、ご覧の通りキズやトラなどが素のままランダムに刻まれています。
これをマイナスにとらえるのではなく、むしろデザインとしてプラスに考え、なにも加工等せずにそのまま使用しているため、一点一点が唯一無二、オンリーワンな魅力に溢れているのもこのバッグの特徴です。
キズだけでなく、色味やタッチ、革の厚み、シボの入り方まで千差万別。
これは、プライスをできるだけ抑えるべく、一枚の革からどれだけ効率よくたくさんのパーツを切り出せるか、ということに腐心した結果でもあります。
人間もそうですが、お腹の皮は薄くて柔らかく、肩や背中の皮はそれより分厚いなどの特徴があるため、一枚の革の中でもどの部位から切り出されたかよってずいぶん表情が変わるんですよね。
あとコレ、カタチがシンプルなだけに簡単に作れそうな感じがしますが、職人たちの試行錯誤が詰め込まれた難儀な商品です。
というのも、この革はあまりに柔軟性と弾力がありすぎて、裏地をつけずに普通に作ってしまうと、ゴムのように伸びてしまうらしいいんです。
しかし、ライニングをつけてしまうと全体的に固くなって、この柔らかな表情が損なわれてしまいます。
そのため、解決策として編み出したのが、取っ手と開口部のコバ部分にインビジブルステッチ(隠しミシン)を入れるという方法。
これもただ単純にステッチを入れれば良いというわけでなく、通常より強い糸を使用し、プレッシング加工と組み合わせることで、革の柔軟性やドレープを損なうことなく、強度を確保することに成功しました。
ステッチも悪目立ちせず、革の表情がダイレクトに感じられる、想像以上に素晴らしい仕上がりに。
イタリアの職人さんたちにただただ感謝です。
一点一点それぞれに独自の良さがあるため、店頭ではどれにするか迷いすぎて1時間以上悪戦苦闘する強者も出現。
その気持ち、よーくわかります。
しかもこの革、タッチが気持ち良すぎるだけでなく、耐久性の高さも特筆モノ。
特に吸水発散性がやたら高いようで、水でビチャビチャに濡れた手で持ち手を握っても全然シミになりません。
こんなに気を使わなくていいヌメ革は初めてですね…
雨とかも気になりませんし、アルコールジェルがかかっても全然痕が残らなかったのには驚かされました。
ということで、まったく気を使うことなくラフに使えます。
ゆるやかではありますが、植物なめしの革ということで徐々にエイジングしていくため、経年変化も楽しみですね。
裏地もなく、とてもしなやかなため、入れるものによってバック自体の表情もずいぶん変わります。
底マチはないのですが、モノを入れると柔軟に底が形作られるので、弁当箱のような奥行きのあるものも問題なく収まります。
モノを入れて立体的になった方が素敵ですね。
ちなみに、裏返しても使えるリバーシブル仕様というのも嬉しいポイント。
裏はダークブラウン(これも個体差ありますが)のスエード面になっており、表側とは違った魅力があります。
厳密には持ち手のトップ部分だけ裏返らない仕様のため、完全なリバーシブルではないのですが、使用には問題ありません。
むしろ部分的にバイカラーのような感じになるため、完全にひっくり返るよりもこっちの方が洒落てる感じです。
男女問わず、ちょっとしたお出かけには十分な容量。
財布、スマホ、鍵、ハンカチなど余裕で収まります。
加えて、化粧ポーチなども入る余地がありますから、普段使いとしては申し分ないかと。
取っ手部分をもう片方に通して、ワンストラップで持っていただくのもオススメ。
裏返すとこんな感じです。
持ち手だけでなく、縫い代部分もアクセントになるのでかなり印象が変わりますね。
その日の気分にあわせて、お好きな方でお使い下さい。
普段からお荷物が多い方、お仕事などで使われる方はこのサイズがオススメです。
一泊旅行くらいなら余裕だと思いますし、16インチのノートパソコンも問題なく収まります。
あとは長身・大柄な男性の場合は、身体の大きさとのバランスを考えるとこのサイズの方が良いかもしれませんね。
こちらもリバーシブル仕様。
ワンストラップで持つこともできます。
男性の方でしたら、小脇に抱えるというスタイルもアリかと。
あえて、ジャケパンなどビシッとした格好に無造作に持つ、というのもオシャレかと思います。
あと、スモールサイズをバッグインバッグとして、ミディアムサイズの中に入れてお使いの方もいらっしゃるようですね。
なるほど、統一感があって洒落た使い方です。
ちなみに今はやっていませんが、再オープン当初は革を切り抜いたあとの残反やパーツを展示していました。
また再入荷しましたら展示予定ですので、その際はぜひ御覧いただければと。
一枚の革からどのようにパーツを切り出して製品化されるのか、といった製造の裏側を少しは身近に感じていただけるはずです。
革の色からシボの入り方、キメの細かさまで、バリエーション豊か。
中にはヌバックっぽいタッチのものまでありますし、キズの大きさや入り方も完全にランダムです。
画像と全く同じものは入荷しませんが、次回入荷分の革質は前回よりも良いという話なので、我々も今から楽しみにしています。
あ、肝心のプライスをお伝えしていませんでした…
前回同様、スモールサイズが19,980円、ミディアムサイズが29,980円となります(どちらも税込み)。
これだけたっぷり贅沢にヘラジカレザーを使用しておきながらこのプライス…恐ろしく破格です。
コロナで廃業するタンナーから格安で革を調達することができたからこそ実現できた、このスペシャル価格。
普通に革を仕入れて作ったら、確実に倍以上のプライスになっちゃいますからね…
とにかく超お買得です。
連日お問い合わせをいただくため、今回は予約ページを作成しました。
確実に手に入れたいという方は下記よりお早めにお手続きいただくのがオススメです。
スモールサイズ:ELK LEATHER SHOPPER – Piccolo Natural
ミディアムサイズ:ELK LEATHER SHOPPER – Media Natural
入荷は今のところ、11月末から12月中旬あたりを予定。
なお、Online Shopからのご予約分はこちらでランダムにお送りさせていただきますので、基本的に色味や質感はお選びいただけませんが、「色の濃淡」については備考欄に「濃い色希望」「明るめ希望」などご記入いただければ、できる限り対応させていただきます。
(必ずご希望通りのものをお送りできるわけではありませんので、予めご了承下さい)
世界で唯一、当店でしか販売していないエクスクルーシブな逸品。
とにかくこの質感は別格です。
ずっと触れていたくなる、あまりにも気持ち良すぎる魅惑のタッチをぜひご体感下さい〜