昨年登場したBATONER(バトナー)のDEGREASE COTTONシリーズ。
ニットのイメージを覆す、ありえないほどの強靭さと、ジャブジャブ洗えてお手入れ楽チンな使い勝手の良さで、今シーズンもそれはそれは大人気。
トップスは早い段階でほぼ完売してしまったため、涙を飲んだ方も多かったように思います。
ただ、個人的な一押しは新登場のパンツモデル。
さっそくご紹介します。
(モデル:身長168cm体重56kg細身男性)
【パンツ : BATONER ¥19,800 / Size : 1】
【シューズ : GINO RAIMONDI ¥89,980 / Size : 38】
いきなり値段のことを言うのもどうかと思いますが、これ、驚きの税込2万円アンダー。
いや、価格設定間違ってないですか?バトナーさん…
もともとファクトリーブランドということでリーズナブルなプライスがウリのブランドではありますが、それにしてもこれはちょっとやりすぎでは…と勝手に心配になります。
もちろん、価格だけの代物じゃありません。
この脱脂加工を施した限界度詰めニット生地はハンパなく強度があるため、ニットパンツの弱点である型崩れやヒザ出る問題などにも強く、布帛のパンツと同じ感覚で扱えるというというのも凄いところ。
超度詰めなのでニット生地にしては伸縮性に乏しいものの、全く伸縮しないわけではないので、布帛ものに比べると断然履きやすくて楽チンです。
程よい肉感でドライタッチではありますが、決してカッチカチではなく柔らかさもある仕上がり。
これは原料の良さも関係していると思いますね、キャンバーのマックスウェイトシリーズあたりとは質感が似ているものの、柔らかさや上質感が明らかに違います。
履き心地のイメージとしては、裏側がフラットなスウェットパンツのような感覚でしょうか。
ただ、一般的な裏毛生地のような分厚さはありませんし、裏側がパイルになっていたり起毛してたりしないので、暖かい季節も履きやすいです。
ボトムスとしてはペラペラすぎず、肉厚すぎずといった感じなので、一年中履いていただけるかと。
ウエストはドローコードで絞れるイージーパンツ型ですが、裾にリブが付いていないので見た目にスウェットパンツ感はなく、もうすこし上品なイメージ。
革靴との相性が良いのも特徴です。
そしてこちら、たたみ皺がついているのでわかりにくいですが、アウトシーム側に接ぎがありません。
インシーム側のみで縫製することで包まれるような履き心地に。
ゴロツキも少なくなってより履きやすく感じます。
この手のシームレスパンツは一般的にパターンの良し悪しが問われるところですが、ニット生地ということで融通が効きやすく、上手くまとまっている印象です。
超度詰めでハリがあるということで、ニットパンツなのにロールアップが出来るというのもユニーク。
こんな感じでくるぶしを見せて軽快に、スニーカーと合わせてよりカジュアルに履いていただくのもいいですね。
テーパードが強くかかったシルエットですが、裾幅が極端に狭いわけではないのでハイカット系のシューズも綺麗に収まります。
あと、股上がかなり深くてウエストはドローコードで自在に調整可能なため、ウエスト位置次第で大きくシルエットを変えられるのもポイント。
ハイウエストにするとスッキリ細身に履けますし、腰履き気味にするとサルエルパンツのようなルックスになり、これはこれで新鮮です。
前述の通り、裾はロールアップすることで股下の長さもコントロール可能。
より細身に履かれたい方は小さめサイズをオススメします。
【パンツ : BATONER ¥19,800 / Size : 1】
お色はブラウンとブラックの2色で買い付け。
ブラックは言わずもがなで間違いなく使いやすいですが、個人的にはブラウンもオススメです。
なかなかニットパンツでこの色がないというのもありますが、ブルーやネイビーとの相性も抜群で、男性のワードロープにはすんなり溶け込みやすいカラーだったります。
普通洗剤でガンガン洗ってスモーキーに色褪せてきたら、また違った良さが出てきそうな予感。
タフなので、そういった経年変化もお楽しみいただけるかと。
遠慮なくガシガシ履けて楽チン、バトナーらしい上品さ、上質さも感じられるお値打ちな一本。
ぜひお試し下さい〜