やっと日中も涼しくなってきましたねー、ということで今シーズン一押しのセットアップをご紹介します。
圧巻の存在感を放つスペシャルな生地と、ドレス感を巧みに中和するリラックスシルエットのマッチングも素晴らしい、珠玉のセットアップです。
このIGETA BOUCLEと名付けられた、オリジナル四者混生地の素晴らしさたるや…
目に飛び込んでくるのは、IGETAという名の通り、井桁(いげた)をイメージした縦横2本のラインが交錯する幾何学柄。
ちなみに井桁というのは、井戸の入り口を#状に囲っている部分のことです。
経(たて)糸のオフホワイト、緯(よこ)糸のネイビー、ともにブークレ糸を採用することで規則性を持った柄にランダムな凹凸感が生まれ、リネンのネップとも相まって、奥行きのある深い味わいが。
パッと見、ツイードっぽい生地かと思われがちですが、紡毛的なふっくらとした起毛感は無く、リネンメインのサラッとドライな肌触り。
ジャケット・パンツともに裏地の付かないライトな仕立てということもあって、比較的暖かい季節も着やすく、それでいてペラペラすぎたり寒々しい見た目でもないので冬まで使えて、かなりのロングシーズン活躍してくれそうです。
(モデル:身長168cm体重56kg細身男性)
【ジャケット : Aquellos Ojos Verdes BISHU ¥89,100 / Size : 2】
【パンツ : Aquellos Ojos Verdes BISHU ¥55,000 / Size : 2】
ちなみに、上下それぞれ単品での販売となりますので、まずはジャケットからご紹介。
ラウンジジャケットという名前の通り、肩肘張らないリラックスしたムードを纏う一着。
かっちりしていないので普段着として着用しやすく、程よくゆとりもあるので窮屈感もなく、重ね着もしやすいといい事尽くめ。
南イタリアの伝統的なシャツに源流を持つアケヨスらしい、シャツの延長線上のような作りで、軽やかな着心地というのもポイントです。
もちろん、後付けのセットインスリーブ、肩から脇下にかけて細くなる縫い代などのこだわりポイントはこちらのジャケットでも健在で、単純で平面的なシャツジャケットの類とは一線を画しています。
大見返しで裏地無し。
芯地を重層的に配したテーラーリングジャケットもそれはそれで素晴らしいですが、カジュアルに普段使いするにはこういったアンコンジャケット的構造のものの方が気負わず使いやすいかと。
お洗濯なども簡単ですし。
そう、こちらはご自宅で手洗い可能。
しかもシワも気にならない生地感なので、アイロンがけなども必要ありません。
とっても楽チンです。
スモーキングジャケットを彷彿とさせる丸みのある上襟がリラックス感を強調。
さらにラペルを立てることでトップボタンが出現。
ブルゾンのような着こなしも楽しめます。
トップのみボタンを留めて、Aライン気味に着ていただくのもオススメです。
袖口は大振りな包みボタン1つの本開き仕様。
袖丈はリラックス感を出すためにあえて長めの設計になっていますので、ロールアップしてニュアンスを付けてあげても良いですし、気になる方はお直しで短く補正しても良いでしょう。
ドロップショルダー&身幅ゆったりめのボックスシルエットながら、着丈をスッキリめにすることでルーズになりすぎることなく、リラックス感を演出。
あ、ちなみに当店がオーダーしたのは、「袖付けをミシン縫いではなくオプションの手縫いに変更」したアップグレードバージョン。
写真を撮り忘れちゃいましたが、要は袖ぐりの縫い代を身頃側に倒してステッチで押さえる部分がミシンではなく手縫いということです。
プライスはちょっとだけ上がってしまいますが、箇所に合わせてテンションを変えて縫うことができるので、均質なミシン縫いに比べると柔軟性をもたせることができて、わずかながら着心地の向上に貢献出来るという利点が。
ま、正直なところ実感としてそれほど大きな差は感じられないと思いますが、より手仕事の温かみが込められているという事実は着用時の気持ちの高揚に繋がるかと思います。
しかもこの手縫いはデザイナー自身がチクチクやってくれてますからね。
面倒な上に大したお金にもならないので、やりたくなさそうですが笑。
比較的暖かい季節は半袖Tシャツの上からサッと羽織るだけでサマになりますし、肌寒くなってくればパーカーを入れてドレスダウンさせたり、バトナーあたりのローゲージニットをインナー使いできる余裕感もあるため、色々合わせられて、様々なコーディネートが楽しめます。
それなりに大人っぽく見せたいけど、スーツみたいにカッチリしすぎるのはNG、といった場面が年を重ねると増えてきますが、そういうシチュエーションでも頼りになる上、ガンガン普段使いできるということで、一着持っていると重宝する事間違いなし。
そしてジャケットと対になるパンツがこれまた秀逸です。
リラックスワイドトラウザーズと名付けられたこちらのボトムス。
2タックの程よくゆとりのある腰回りから、ワイドなボリュームでスーッと落ちていくシルエット。
わずかにテーパードしているのでしつこい太さにはなっておらず、それでいて適度なワイド感もあって迫力もあります。
このIGETA生地の圧倒的な存在感を表現するのにピッタリのボリューム感ですね。
ウエスト周りは、包みボタンやタックによる生地の陰影も相まって、より表情豊か。
タックインしてこの部分を強調したスタイリングもオススメです。
なお、画像では見えませんが、ジッパーフライになっており、使用されているのはYKKのエクセラ。
当然のようにハイレベルなマテリアルが使われています。
フロントスタイルはトラウザーズ然としていますが、バックはゴムシャーリングになっていて非常に楽チン。
特にかがんだ時などは伸びてくれるので窮屈感がありません。
また、サイズの融通が利きやすいのもこの仕様のポイント。
よりスッキリ目に履かれたい場合はサイズダウンしていただくのもアリかと思います。
ベルトループも付属していますので、あえて大きめサイズのウエストを絞ってルーズに履くというのもカッコよさそうです。
画像のモデル(私ですが)は身長が168cmと小柄なので裾にはクッションが入っていますが、このパンツ、ノークッションのジャストレングスでもバランス良く履いていただけます。
ノークッションかつセンターククリースを入れてスッキリ履くも良し、腰履きでクッションを入れてルーズに履くも良し。
このあたりはお好みで。
ロールアップしてくるぶしを見せるのもいいですね。
画像ではヴィンテージのミリタリートレーナーを合わせていますが、VANSあたりのローテクスニーカーと合わせて大人なスケーターっぽい履き方もカッコいいですし、革靴と合わせてピシッと引き締めても大人っぽくて素敵です。
とにかく生地とボリュームのおかげで存在感がハンパではないため、トップスはシンプルでOK。
ジャケットとのセットアップは格別の雰囲気があってそれはそれは素晴らしいですが、ジャケット・パンツともに単品でもメチャクチャ使えるため、普段はバラして使いまくっておいて、結婚式の2次会とかちょっとしたパーティとか、高級レストランでの食事など、イザ!というときにセットアップ使いするというのが良さそうです。
こんなセットアップ、他で探しても見つからないですし、もし買い逃したら大後悔時代に突入だ〜、ということで私も買う気満々。
ですが、まずはお客様優先ということで指をくわえて待っております。
おかげさまで上下ともに残りが少なくなってきました。
私が痺れを切らして買っちゃう前にお早めにどうぞ〜