毎年のことですので皆様お察しかと思われますが、確定申告・入荷ラッシュ・展示会出張という三重苦に連日のたうち回っております。

そんな私の地獄の日々とは対照的に、妻は日曜日の昼間から息子と人形浄瑠璃を観に行くという優雅なセレブ生活。
いやいやさすがに7歳の息子にはハードルが高すぎるのでは？と危惧していましたが、その不安が見事に的中。

ただでさえ見た目にとっつきにくいのに、話の内容が「遊郭に売り飛ばされそうな女を、会社から横領した金で買って助けてあげる」というドロドロのスーパーハードストーリー。
いや、小学生に遊女とか横領とかどうやって説明すんのよ…

案の定、息子は終始ポカンとしていたようです…

皆様、親子での人形浄瑠璃鑑賞は超ハイレベルですので、くれぐれもご注意下さい。

と、そんな訳で全くご案内できていませんでしたが、春夏新商品が各ブランドより連日入荷しています。
ということで、ザッーと簡単にご紹介。

まずは当店の柱であるニットブランド、BATONER(バトナー)。

はっきり申し上げて、今シーズンから全体的に値上がりしています。
ただ、それ以上にクオリティが向上しており、ひとつ上のレベルに足を踏み入れたような強力なラインナップに。

一部の代表作を除き、全体の80%程度が新作ということで、意欲的な変化も感じられるシーズンになっています。

その中でも最注目はシーアイランドコットンを使用した新定番シリーズ。
まぁ、日本だとジョンスメドレーでお馴染みなので、シーアイランドコットンを使用していると言われても、イマイチありがたみや希少性を感じにくいですが、これってかなり凄いことなんです。

いまや高級綿、超長綿といえばCIOTAなどでお馴染みのスビンやスーピマ、ギザなども有名ですが、それらの源でもあるシーアイランドコットンは別格の存在。
とにかくぶっちぎりで高価なため、そう易々と使用できる代物ではありません。

もちろん名ばかりではなく、最も繊維が細くて長く、美しさも品質も最高峰。
そんな超高級綿を惜しげもなく度詰めでしっかりと編み立てたシンプルな天竺編みシリーズになります。

もう見るからに高級感ダダ漏れの素晴らしい面構え。
糸を追撚してドライタッチに仕上げるなど湿気の多い日本の気候にも配慮してある上、ハイゲージながらもペラペラ感はないので繊細すぎず、気兼ねなく使いやすい耐久性も備えている点などさすがの完成度。

相変わらず目面の美しさ、縫い代の細さなども惚れ惚れするような仕上がりで、ラグジュアリーメゾンのニットなどにも全く引けを取らないハイレベルな一品です。

（モデル：身長168cm体重56kg細身男性）
【ニット : BATONER ￥33,000 / Size : 2】
【パンツ : POSTELEGANT ￥41,800 / Size : XL】

（モデル：身長168cm体重56kg細身男性）
【ニット : BATONER ￥30,800 / Size : 1】
【パンツ : POSTELEGANT ￥41,800 / Size : XL】

カーディガンモデルは早々に完売してしまいましたので、残りは大人な長袖ポロシャツと万能で使いやすいクルーネックの2型。
Chacoalと名付けられた赤みのあるチャコールグレーカラーは秀逸なトーンで特におすすめです。

そしてお問い合わせも多い、こちらも新作のラミーニット。
ラミーってなんですか？とよく聞かれるんですが、麻(あさ)の一種です。

麻といえばリネン一択かと思いきや、ラミーとかヘンプとか種類があるんですよね〜
リネンは比較的涼しい気候下で、逆にラミーは暖かい気候下で栽培されています。

で、リネンとは何が違うかというと、とにかく強度的に強いということと、光沢が強いという点。
ただ、一般的に繊維は太めで毛羽も多いため、リネンよりチクチク感があるというデメリットもあったりします。

しかしこのニットに使われているのは極細番手のロイヤルラミー糸のため、ラミーとは思えないほどの柔らかさとしなやかさがあり、肌あたりもソフト。
希少で高級な極細糸を多本取りして限界まで目を詰めて編み込んでいるという贅沢な一品で、こちらもしっかりとした耐久性があって永くお使いいただけるかと。

（モデル：身長168cm体重56kg細身男性）
【ニット : BATONER ￥30,800 / Size : 1】
【パンツ : POSTELEGANT ￥41,800 / Size : XL】

サラッと清涼感があって暖かい季節も着やすいですが、両畦編みでそこそこ肉厚なため、肌寒い季節でもインナー使いで活躍してくれそうです。
光沢感が凄いことからやたら高級感がありますし、麻のニットとは思えないほど目面が整っていることからもバトナーの高い技術力が垣間見れます。

そしてこちらも残り少なくなった、手摘みのギザコットンにベビーカシミアをブレンドしたというとんでもないコットンニット。

（モデル：身長168cm体重56kg細身男性）
【ニット : BATONER ￥26,400 / Size : 1】
【パンツ : POSTELEGANT ￥41,800 / Size : XL】

先にご紹介した2モデルと違い、ヌメりのあるソフトタッチがたまらなく気持ち良く、明らかに単純なコットンニットは一線を画す風合いに驚かされます。
ベビーカシミアが含まれているとはいえ、こちらは保温性のためというよりも風合い出しのために入れているのでご安心を。
保温性が高すぎて着れないといったことはありません。

また、あえて度目はほどほどにすることで風抜けも良く、シルエットも通常のバトナーのニットよりも少しだけゆったりめにすることで、よりリラックスした雰囲気に仕上がっています。

モックネックとはいえネックの締め付け感がなく、低めの設定ですのでクルーネック感覚でお召しいただけるかと。

詳細については商品ページに記載していますので、下記をご参照下さい。
https://dresswell.jp/onlineshop/item/172332574

最後はウールシャツ。

え？バトナーってシャツも作ってるんですか？と驚かれますが、これはちょっと訳アリ商品なんです。
あ、別に品質に問題があるとかじゃなくて企画としての経緯が特殊という意味ですけどね。

バトナーは東京に直営店があるんですが、ニットブランドだけに並ぶのはニットアイテムだけ。
でもコーディネート提案などに使うために他のアイテムもちょっと置きたい、という考えのもと、少量でいいのでシャツを自社で作ろうと思い立ったそうです。

ただ、自社ではミニマムロット全部は捌ききれないということで、卸先からも注文を募って補おうと考えたとのこと。
バトナー側としてはロット分が埋まれば良いということで、利益を究極まで削り込んだ価格設定に。

この結果、品質からは到底考えられないとんでもないロープライスが実現しました。
みなさ〜ん、これは買いですよ〜
こんなの普通に値段付けたら、4万円とか超えちゃうやつですから。

（モデル：身長168cm体重56kg細身男性）
【シャツ : BATONER ￥26,400 / Size : 1】
【パンツ : POSTELEGANT ￥41,800 / Size : XL】

チクチク感皆無、超サラサラ、かなり薄手で清涼感たっぷり、天然ウールならではの吸湿発散性や防臭性もあって、これは真夏まで超活躍してくれること間違いなし。

しかもウォッシャブルなので、中性洗剤＆手洗いでご家庭でもお洗濯可能というのも嬉しいポイント。
ウールはコットンなどより汚れにくいため、頻繁に洗濯する必要もないですが、汗ばむ季節に気軽に洗えるというのは助かります。

襟付きタイプもありましたが、当店ではよりリラックス感のあるバンドカラーモデルのみをチョイス。
夏は袖捲りして短パン＆サンダルと合わせたいですね。

インナーをタンクトップなどにして前全開でラフに羽織るのも良さそうです。

サマーウールシャツというのがそもそも珍しいですが、その中でもとりわけ高品質なものになりますので、この着心地には皆さん度肝を抜かれています。
それがこの価格で…
ぜひお試し下さい〜

と、この調子で各ブランドを紹介していったらとんでもない超ロング記事になってしまいそうなので、何回かに小分けしてご紹介することにします〜
ということで続きます…