お次はMASTRO PIERINIのスペシャルレザーオーダーバッグのご紹介です。
はじめにお伝えしておきます。
今回のイベント限定レザーに限っては本当に極少量しか革在庫がないため、中バッグで2,3個、大サイズのバッグに至っては1個しか作れません。
迷われているうちに完売となってしまう可能性が非常に高いため、ピンときた方は迷わずGOでお願いします。
イベント開始時よりお電話やメールでもお受けさせていただきますが、メールの場合は確認から返信までに時間がかかってしまうため、お電話の方が確実かと思います。
それでも売り切れの際はどうかご容赦下さい。
このオーダーバッグシリーズ、いまや当店の大定番商品のひとつですが、人気の秘訣はやはり自由度の高さとエイジング。
表側の革が選べるだけでなく、ライニングの革に至っては46色から選ぶことができ、金具の色やハンドルの長さなどまで指定ができるため、自分好みにカスタマイズできる楽しさがあります。
また、本場イタリアならではの日本未上陸の高品質レザーを贅沢に使える点も魅力的。
さらに表の革はベジタブルタンニングレザーを中心としたラインナップかつ、あえて芯材を極力排したソフトな作りになっているのも特徴。
経年変化によりクタッと馴染んできて、オンリーワンの表情に育てていく楽しみがあります。
このあたりはカチッとしていて寸分の狂いもないラグジュアリーブランドのそれとは対極。
気兼ねなく使えて、使い込むほどに味わいが出てくるというのも、普段使いにはピッタリかと思います。
通常、表側の革は、Tempestiのシボ牛革・Nova Pelの馬革・Hermes Bluと名付けられたそのメゾン専用シボ牛革・デッドストックベビーカーフGardaの4種類からチョイスいただく形となるのですが、イベント限定オーダー分として特殊レザーが登場することがあります。
前々回の手染め特殊コードバンレザーも大好評でしたが、今回、極少量のイベント限定販売となるのがこのオーストリッチ。
エキゾチックレザーの定番である、いわゆるダチョウの革になります。
(こちらは完売しました。ありがとうございました)
ですがどうも様子がおかしい。
よく見るオーストリッチレザーよりもマットでパウダリーな風合い。
そう!これ、かなり珍しいヌバックタイプのオーストリッチなんです。
私もなぜかエルメスのオーストリッチ製ボリードを所有しておりますので無知ではないのですが、ヌバックタイプは初めて見ました。
コレ、メチャクチャいいですね。
色がグレーでシックというのもありますが、よく見るオーストリッチレザーは光沢があってちょっといやらしいんですよね。
これは質感も落ち着いていてとても上品、とはいえ、あえてクイルマーク(説明は後述します)を全面に張り巡らしたベタなものでもなく、野生味も共存した巧みなバランスでカッティングされていることもあって、押しが強すぎることなくそれでいて存在感も抜群という、絶妙な塩梅に。
しかも革のクオリティも半端でなく、お世辞抜きに最上級。
というのもこれ、正真正銘あのフランス最高峰ビッグメゾンに納入した革なのですが、キズやクイルマークの不揃いなどを理由に検品で弾かれてしまったものとのこと。
確かにわずかなキズが見られる部分がありますが、キズ一つない完璧に整った見た目の革をチョイスするあのメゾンの検品基準に漏れただけですので、品質としてはまぎれもなく最高峰ランク。
よくある「〇〇と同じ革を使ってます」的なキャッチコピーのものは単純に革シリーズが同じだけで、実際の品質や等級には差があるものがほとんどだと思いますが、これは実際にあのメゾンへの納入分として分類されたものですので、最高等級品の中でも選りすぐられた品質のもので間違いありません。
こちらは大サイズのLEATHER FULL OPEN HAND BAG。
この威風堂々とした佇まい。
問答無用の説得力があります。
しかし、このオーストリッチレザー特有の丸いポツポツってなんだろね〜?と思われたそこのアナタ。
これ、Quill Mark(クイルマーク)と呼ばれる、ダチョウの羽根を抜き取ったあとの軸跡らしいです。
ちなみに首やお腹・足には羽根が生えていないため、クイルマークが入るのは革全体の40%程度とのこと。
まぁ、これがあることで一目でオーストリッチだと判別できるわけで、このクイルマークができるだけ全面に入るように革を裁断するのがセオリーとなっています。
ただ、クイルマーク以外の部分も負けず劣らず魅力的なんですよ。
ランダムにくっきりと入った無数のシワが表情豊か。
ヌバックのパウダリーな質感とグレーカラーも相まって、エレファントレザーを彷彿とさせます。
両方の表情を活かし、あえてランダムな配置になるよう裁断。
画像のものはサンプルですので、オーダーいただいたものが全く同じような見え方になるわけではありませんが、カッティングについてはT氏と職人におまかせ下さい。
特殊コードバンの時もそうでしたが、なかなかの良いセンスで的確に裁断してくれます。
ちなみにエルメスではクイルマーク部分をプレスしてフラットになるよう加工していますが、こちらはそういう加工をしていないため、立体感のある表情が残っています。
とはいえ、基本的にハンドルにはクイルマーク部分を使いませんので、凹凸の少ないスムースな持ち心地。
また、オーストリッチは牛革の数倍ともいわれる耐久性があり、軽量でしなやかという優れた特性もあります。
実際に持ってみると軽い!
そもそもこのバッグシリーズは最小限の芯材構成のため、この大きさのレザーバッグの中では軽い方なのですが、牛革や馬革モデルと比べると明らかに軽く感じます。
とはいえ見た目にペラペラな感じはなく、馬革のようなハリもあってどちらかというと重厚で重そうにみえるのですが…
見た目と軽さのギャップに驚かされます。
サンプルでは、グレーのボディに合わせてライトグレーテープ&シルバーエレメントのジッパーがチョイスされています。
もちろん、これをゴールドジッパーでオーダーすることも可能です。
ライニングの革についても、定番モデルと同じく46色もの豊富なカラーラインナップからお選びいただけます。
表と同系色のグレーで統一感を持たせるか、ポップな色を差し込むか、ダークトーンで引き締めるか…
これは悩まされそうですね。
そして新たに加わった中サイズ、LEATHER HAND BAG WITH SHOULDER STRAPでもオーダーいただけます。
女性の方にはこのサイズですね。
ボリード35に近いサイズ感で、収納力も十分。
斜め掛け/肩掛け用のショルダーストラップが付属していますので、2wayでお持ちいただけます。
大サイズモデルに比べれば小さい分、クイルマークが入る分量も多くなるのですが、こちらも単純に全面に配置するのではなく、アシンメトリーで動きのある裁断に。
オンリーワンな魅力がありますね。
ハンドルを細みにしていますので、スマートで繊細な印象に。
オーストリッチの野生味も上手く中和されている感じがします。
こちらもサンプルは金具がシルバーになっていますが、ゴールドに変更可能です。
もう一つ、直前になってラインナップに加わった限定レザーをご紹介させて下さい。
こちらはパルマのタンナー、インカス社のデッドストックベビーカーフ。
以前、GINO RAIMONDIのUチップシューズで使用していたアレです。
すべてを使い切ったと思ったらこのブラウンだけちょろっと出てきたということで、急遽ラインナップに加わりました。
革を取るために牛を育てていた時代の素晴らしい品質のベビーカーフであり、今では作ることができないレベルのもの。
ベビーなので薄いですが、昨今のベビーカーフのように本当にペラペラで紙のようなものと比べると、わずかに肉厚でしっかりしています。
当然、キメも半端なく細かいため、光を反射するとこの通り。
エナメルのような輝きを放ちます。
こちらもオーダー可能数は4個程度と極少量。
なお、ベビーカーフは革自体が小さいため、大サイズは作れません。
ご了承下さい。
そしてもちろん、定番のラインナップにつきましてもオーダーいただけます。
各モデルの詳細
小サイズ:https://dresswell.jp/onlineshop/item/170042042
中サイズ:https://dresswell.jp/onlineshop/item/176850849
大サイズ:https://dresswell.jp/onlineshop/item/170041746
定番ものは365日、随時オーダーを受け付けているものの、ある程度オーダー数がまとまってからイタリアより発送となるため、タイミングによってはかなりお待たせしまうことも。
このイベント期間中であればオーダーがまとまりやすいため、発送待ちが発生せず、最短でのお届けが可能です。
限定レザーも含め、ぜひこの機会にご検討下さい〜
まだ続きます…