そのエレガントで垢抜けた美しいウェアの数々が当店でも高い人気を誇るPOSTELEGANT(ポステレガント)。
そのデザイナーである中田氏が、満を持して立ち上げたライフプロダクトブランドが「The Terrusse(ザ・テラス)」です。

外出着がメインのポステレガントとは違い、ルームウェアを基本とした、着用者を心身共にリラックスした状態に導くユニセックスウエアを提案。
もちろん、妥協なき生地へのこだわりや見事な色出しなど、ポステレガント譲りの非常に高いクオリティは健在です。

ルームウエアとはいえ、ポステレガントでリリースされていたアイテムなども一部組み込まれており、十分に外出着として通用するモノもラインナップ。
当店ではそういったマルチな使い方が可能なモノをチョイスしています。

そのファーストコレクションで我々がグッと心惹かれたのが、特殊な綿紡績ウールを使用した天竺編みのセットアップ。
こちらはそのトップスである半袖Tシャツモデルになります。

理屈抜きに、ご試着いただければその凄さは十分にご実感いただけるかと。
説明されないとコットンだとしか思えないこの生地、ウール100%という事実に驚かされます。

それもそのはず、綿の紡績機でウールを紡ぐという特殊な手法で、限りなくコットンの肌触りに近づけるというコンセプトで作られた特殊糸を使用。
あのトーマスメイソンやデビッドジョンアンダーソンなども傘下に収めるアルビニ社と、3年がかりの共同開発で完成に漕ぎ着けたという話からも、この糸の凄さがお分かりいただけるかと。

しかも使用しているのは16.5マイクロン(スーパー140's相当)の高品質メリノウール。
いわゆるスーパーエキストラファインメリノというもので、ジョンスメドレーのウールセーターに使われているものなどが同程度の細さになります。

これをハイゲージ機で目面も綺麗に編み立て。
繊維が均等に糸になっていることで糸節が出来にくく編地も安定するため、美しく光沢感のある整った編み上がりになるだけでなく、非常に手触りの良い生地に仕上がるそう。
これまでのウールTシャツのイメージを覆す着心地の良さに、感動すら覚えます。

一応洗濯表示は水洗いNGになっていますが、私は着用のたびに中性洗剤＆洗濯機のオシャレ着コースで運用中。
何度も洗濯を繰り返していますが、一向にヘタる様子や色落ちもなく、新品時とほぼ変わらない状態をキープできていますので、お湯で洗ったり、揉み込んだり、長時間脱水にかけたり、乾燥機にかけたりしない限りはご家庭でお洗濯いただいても問題ないように思います。

ウールTシャツをお持ちの方はお分かりだと思いますが、ウールは調湿機能にすぐれているうえ、吸湿発散性が高いため、夏も快適な超優秀素材。
天然のクーラーと呼ばれているくらいですので、ウール=暖かいものという決めつけは間違いで、汗をかいたらベチャッと濡れて汗冷えすることもあるコットンのTシャツなどに比べるとよっぽど快適だったりします。

ただ、個人差はあるものの、やはりチクチク感が不快というのがウィークポイント。
しかしこのTシャツは限りなくコットンタッチに近づけてあるため、その弱点を見事に克服しています。

私の場合、一枚での着用はもちろん、肌着としても優秀なためオールシーズン愛用していますが、ここまで一年を通してチクチク感の少ないウールTシャツは初めて。
明らかに今までのものとはモノが違う、というのがヒシヒシと伝わってきます。

どこか清涼感のあるタッチで、夏もサラッと肌離れが良く、ドライで快適な着心地。
この素晴らしさ、真価は実際に着ていただかないと分からないかと思います。

弱点のチクチク感を限りなく抑えながらも、ウールならではの特性を存分に味わえるネクストレベルの逸品。
騙されたと思ってぜひ一度お試し下さい。
感動いただけると思います。

ちなみにバトナーのトロピカルウールTシャツシリーズと同じ生地ですが、こちらはかなり幅広のバインダーネックがいかにもタフそうな印象。
袖もテーパードさせず、むしろ少しフレアーがかっているようなパターンになっており、主に外出着として企画されているバトナーと、主にルームウエア・ワンマイルウエアとして企画されているテラスの違いが感じられます。

どちらのブランドのものも、細かな違いがあるとはいえ外出着としてもルームウエアとしても使えますから、色の好みでチョイスいただければ良いかと。
サイズとしては、バトナーのサイズ1がテラスのサイズ2や3に近い感じでしょうか。
ということでテラスのサイズ1は、特に女性の方にオススメです。

Tシャツとしては高価な部類に入りますが、この快適性は格別。
耐久性もあって長持ちしますから、簡単に元が取れること請け合い。

赤みのあるブラウンカラーはネイビーやブルーとの相性も良く、ジーンズなどとも好相性。
思いのほか合わせやすく、取り入れやすいカラーリングになります。