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デザイナー平原さんがここ数年熱を入れて取り組んでいるワンピースパターンシリーズ。
展開すると一枚の布になる、特殊な型紙を用いて制作されているもので、昨年はTシャツに続き襟付きシャツもリリースされましたが、今回、生地違いの新作が入荷しました。

身頃と袖が繋がっている特殊パターンのオーバーサイズシルエット。
脇下、袖下にしかシームがなく、流行りの一枚袖コートのような肩馴染みの良さで、どんな体格の方にも馴染むショルダーライン。

ドルマンスリーブっぽいアームのボリューム感も独特で、横や後ろから見るとアウターっぽい雰囲気も。
襟付きタイプに比べてこちらのノーカラーは首周りがスッキリしており、着方次第ではよりラフな印象も醸し出せそうです。

前回のかなり薄手なコットンメイン生地とは異なり、ハリやドライタッチが気持ち良い、いかにもリネン100%という感じの中肉生地。
打ち込みが強すぎないので風抜けも良く、リネン特有の節感も良い表情です。

当然ではありますが、染めや洗いの素晴らしさはこちらのモデルでも健在。
特にこちらのネイビーは、ムラ糸による染まりの強弱がシャンブレーやかすりのような奥行きを見せてくれており、フレンチのビンテージインディゴリネン生地あたりをも彷彿とさせます。

着込んで洗っていくと、柔らかくクタッとしてきて新品時よりもこなれた雰囲気に育っていくかと。
長袖ではありますが、袖捲りしていただければ真夏もOK。
むしろ日焼け対策として半袖よりも重宝するかと。

フロントボタンをきっちり留めずに全開にして、羽織るようなスタイリングもオススメ。
袖はあえてかなり長めに設定されており、クシュクシュと溜めていただいても素敵ですが、無造作にロールアップしてラフに着こなしたいところですね。

サイズはMとLの2サイズ展開。
Mでもかなり大きめの作りですので、女性の方はMでオーバーサイズに、標準体型の男性の方でもMでゆったりと着用いただけます。

Lは大柄な男性の方や、男女問わずオーバーサイズ感を強調したい方にオススメです。
着丈もしっかりあるので、タックインはもちろん、裾をフロントで結んでアレンジしてあげてもいいですね。

サイズレンジが広いため、ご夫婦やカップルでシェアいただくのもいいでしょう。
切り替えが特殊な分、生地の使い方も贅沢で余計に用尺がかかるにも関わらず、相変わらずのお手頃プライスに頭が下がります。

普通のシャツとは一味違う雰囲気があり、一枚での着用はもちろん、夏のライトアウターとしても重宝するユニークな一着です。

ちなみに、藍染めでこれほど濃いNAVYにするには何度も何度も染める必要があるため、ホワイトとは染め代分の価格差があります。
それでも作業量や時間を考えると良心的なアップチャージかと。

なお、AULICOでは長い期間をかけてしっかりと染めを施すため、短時間で一気に藍染めしたものに比べて色の定着率が高く、ハイペースで色落ちするということはありません。
ただ、もちろん色落ち自体は避けられませんので、できれば単品でのお洗濯をオススメします。