いや〜、暑い暑い…
10月も半ばに差し掛かろうというのに、この陽気。
未だにサンダルを履いて過ごしております。
そして「アツい」といえば、やはりVシネマですね。
皆さんご覧になりましたか?「首領への道」。
清水健太郎扮する、島田組三代目桜井鉄太郎が、参謀の越智俊英と共に全国制覇を目指すという激アツ任侠ドラマ。
かつてアイドル的人気を誇っていたとは思えない、というかカタギに見えないシミケンの凄み、上手いのか下手なのかよくわからない白竜の演技、肉団子のような丸々とした風貌の中野英雄のキレっぷりなど、見どころ満載。
登場人物はアンビバレントで共感しがたい人間だらけですが、テンポが良くてついつい見てしまう謎の中毒性があります。
逮捕歴8回、実は北九州出身の清水健太郎。
回を重ねるごとに頬がどんどんこけていき、最終的には完全にキマっちゃってる感じがモニター越しでもダダ漏れ。
そこにも注目しながら見ていただくと、より楽しめるかと思います。
秋の夜長、家族団らん、Vシネマ鑑賞はいかがでしょうか?
と、服の紹介もせずにVシネマの紹介を続けていたら、各方面からカチコミに遭いそうなのでそろそろ商品紹介を。
素晴らしいモノづくりとブランド名の読みにくさに定評のある、Aquellos Ojos Verdes BISHU(アケヨス オホス べルデス ビシュウ)より、昨シーズンも大好評だったスリーピングシャツが秋冬バージョンで入荷しています。
(モデル:身長168cm体重55kg細身男性)
【シャツ : Aquellos Ojos Verdes BISHU ¥38,500 / Size : 2】
【パンツ : CIOTA ¥33,000 / Size : 4】
春夏モデルはレーヨン・リネン・ラミーの3者混でしたが、この秋冬モデルはレーヨン・リネン・ウールの3者混。
もちろん尾州産の生地です。
尾州といえば世界三大毛織物産地として有名ですから、真骨頂といったところでしょうか。
ウールが入ることでよりサラッとしていてドライタッチですが、チクチク感はなく、あまり触り慣れない独特な風合い。
生地だけでも明らかにその辺のものとは異なるオーラが漂います。
プルオーバーモデルということもあり、ゆとりのあるリラックスシルエット。
しかし、ただデカイだけの平面的なものとは違い、南イタリアの伝統的仕立てを踏襲した立体的な作りになっているため、フワッと肌に触れることなく包み込まれるようなエレガントなシルエットが形成されます。
このあたりはモチーフであるロシア軍のスリーピングシャツとは全く異なりますね。
フロントのボタンは20年以上前のデッドストックの琵琶湖の真珠貝から削り出したものを使用。
画像のものは全体的に白っぽいですが、飴色っぽいものもあったりと、一点一点異なるという点も魅力的です。
ボタンを開けることで、よりラフな表情に。
ヘンリーネックのカットソーのような感覚で着ていただけますが、それにはない上品さがあって、一枚でもサマになります。
そして、生地だけではなく、デザインも春夏モデルから変更が。
そう、この秋冬モデルは裾がラウンドカットになっているんです。
切れ込みが深めで、後の方が裾長のクラシカルな仕様。
春夏のスクエアカットもスリーピングシャツらしくて良かったですが、こちらの方がよりエレガントでスマートな印象ですね。
でも、取ってつけたような無理矢理感はなく、全体としてバランスが整っていて、他にはないオリジナルな一枚に仕上がっています。
スリーピングシャツとしてはありえない、後付けセットインスリーブや釜底に向かって細くなる袖口の縫い代など、こだわりは健在。
この辺の細かい仕様の説明は春夏モデルのJournal記事にて詳しく書いていますので、そちらをご参照下さい。
https://dresswell.jp/journal/51998
アンティークのブラウスを彷彿とさせる、袖口の仕様もこのシャツの魅力のひとつ。
あえてボタンを留めずにラフな感じで着ていただいても雰囲気があります。
生地的には夏も着れますので、暑い季節はロールアップしていただくのもオススメです。
ここからは番外編。
十数回洗った私物のご紹介です。
新品のものとは明らかに異なる質感に驚かれると思います。
ちりめん生地のようにハッキリとした畝が圧倒的存在感を放ちます。
新品時の面影がないくらい変化していますが、これは洗濯表示を無視して、普通洗剤でネットにも入れず、他の洗濯物と一緒に普通に洗濯機で洗った結果です。
今回の秋冬モデルはウールが24%含まれているため、その分が縮みを起こし、このような激しい畝を出現させたというわけです。
基本的にこのシャツのお手入れとしては、縮ませないためにエマールやアクロンなどの中性洗剤を使い、(手洗いが一番安全ですが)単品でネットに入れて洗濯機のオシャレ着コースで洗うというのがセオリーかと思います。
しかしこういう畝のある質感を出すために、あえて1,2回は普通洗剤で洗ってしまうというのも面白かったりします。
ただ、洗うたびにサイズ感も小さくなっていきますからほどほどに。
私はやりすぎて、着脱がしにくいくらいコンパクトになってしまいましたので…
あくまで自己責任でお願いします。
縮ませない状態の質感もすんばらしく良いので、積極的に縮ませて畝を出す必要もないと思いますが。
(モデル:身長168cm体重55kg細身男性)
【シャツ : Aquellos Ojos Verdes BISHU ¥40,700 / Size : 2】
【パンツ : CIOTA ¥27,500 / Size : 4】
そしてこちらは同生地を使用した、レギュラーカラーシャツモデル。
こちらは春夏モデルと生地が違うだけでその他の仕様は全く同じです。
非常にシンプルで汎用性の高い一着。
バックヨークには細かいギャザーが入っていて、柔らかな雰囲気。
スリーピングシャツに比べるとサイドの切れ込みは緩やか。
タックインもタックアウトもサマになる、バランスの良い着丈。
円錐形のテーパードしたカフス、オリジナル仕様の剣ボロなど、細部にこだわりが。
この生地感とも相まって、ビンテージような雰囲気が漂います。
シャツとしてはかなり高価ではありますが、巷に溢れるものとは一線を画す質感と、柔らかで手しごと感漂う独特な雰囲気は唯一無二。
洗いざらしでラフに着こなして下さい。
尾州生地の素晴らしさ、南イタリアの柔らかなシャツメイクの魅力、デザイナー永田氏のセンスが融合した、アケヨスのシャツたち。
昨シーズンより多めに仕込んでましたが、ご好評につき残り少なくなりました。
どうぞお早めに〜