とんでもない革質とそれを活かしたハンドソーンウェルテッド製法、捻れた木型が織りなすハイレベルな作りながら、税込8万円台というありえないプライスを実現したイタリア工房直輸入の一足が入荷しました。



まず驚かされるのが、シェルコードバンのような革の艶感。
仔牛の革、ベビーカーフで有名なパルマのインカスというタンナーのものなのですが、こちらは20年以上前！のデッドストック品。



今と違い、革を取るために牛を育てていた時代のものですから、現行のインカスのベビーカーフとは比べ物にならないほど上質でキメが細かく、恐ろしくスムースな質感です。



このベビーカーフならではの柔らかさを活かすため、グッドイヤーウェルテッド製法ではなく、ハンドソーンウェルテッド製法を採用。
もちろん手縫いのためコストは上がってしまいますが、履き始めから返りが良く、柔軟性があるため、アッパーのベビーカーフの柔らかさをできるだけ損なわない仕上がりになっています。



また、出し縫いのみミシン縫いの9分仕立てですが、かなりウェルトの内側を攻めているため、上から見下ろした場合にステッチがほとんど見えません。
このギリギリを攻めて出し縫いするのはかなり大変なのですが、そのおかげでコバの張り出しも最小限に抑えることができ、よりスマートなルックスに。



さらに高度な技術を要するツイステッドラスト(ねじれた木型)が採用されているため、直線的な木型の量産靴に比べて足への追従性が高いのも特徴のひとつ。
トゥから甲部分にかけて急角度で反り上がるのもイタリア本格靴の特徴ですが、アッパーのベビーカーフだけでなく、ライニングにもかなりソフトな革が充てがわれているため、甲にかけて隙間なくピタピタにフィットしていても不快感がありません。



この高いフィット感とねじれた複雑な木型のおかげで、見た目以上に軽やかで、歩行性に優れているのもポイント。
レディースの靴のようなアッパーの激ヤワなタッチも気持ち良く、それでいて華奢で頼りない感じもなくしっかりしており、絶妙なバランスで成り立っている珍しい一足です。



なお、ハンドソーン製法ですので、グッドイヤー製法の靴ほどの沈み込みを考慮したタイトフィッティングは不要です。
サイズ選びのご相談はお気軽にどうぞ。



ちなみに、アッパーのつまみモカ縫いも手縫いです。
機械縫いとは比べ物にならないほど立体的でスッキリと整っており、とても美しい仕上がり。



トゥのセンターシームが長めなのもクラシックな面構えで、ウェストンの598あたりを彷彿させるものの、こちらの方が断然スマートな印象。
トゥにかけてシャープな形ながらチャラい感じは皆無で、思いのほかバランスの取りやすいボリューム感です。



ジーンズにこれを履くだけでキザになりすぎず大人っぽさを醸し出せますし、軍パンなどのどカジュアルなボトムスとも好相性。
細身のパンツに合わせるとスマートですし、ワイドパンツからシャープなトゥをのぞかせる感じも雰囲気があって素敵です。
ビジネスでもお使いいただけるスマートさもあるため、オンオフ大活躍間違いなし。



非常に合わせやすく、それでいてしっかりとした存在感もあるため、普段の装いにこの靴をプラスするだけで簡単にオシャレ度を格上げしてくれる素晴らしい一足です。



とにかく、このスペシャル革を使ったツイステッドラストのハンドソーンでイタリア製となれば、15万円くらいのプライスが付いていてもなんらおかしくないレベル。
工房との直接取り引きだからこそ実現したこの価格、ぶっちぎりでお買い得なのは間違いありません。



残念ながら、ライニング及びソールレザー等の原材料高騰により、この価格は今回入荷分まで。
次回からは、税込99,980円に値上げ予定です。
（それでもメチャクチャ安いですが）



この機会にぜひどうぞ。



こちらはインディゴデニムなどとの相性も抜群の、ミドルブラウンカラーになります。

※ 天然皮革特有のキズや皺がある場合がございます。また革の表情は一点一点異なります。