CIOTAの定番ジーンズが新しくなりました。
ブランド発足依頼初、満を時してのモデルチェンジとなります。

こちらは一番人気の代表作であり、シオタのジーンズの中でも唯一本藍染のストレートモデル、そのワンウォッシュタイプになります。

これまでも、ヴィンテージライクな面構えからは想像できない恐ろしいほどの柔らかな履き心地と、絶妙なシルエットの良さ、本藍ロープ染色糸xスビンコットン糸を使用した力織機セルビッジ生地という他社が追従できないオリジナリティで人気を博していましたが、今回はモチーフであるリーバイス501 66前期モデルにより忠実な形でブラッシュアップ。

腰回りに膨らみがあり、ウエストにかけてキュッと曲線を描く旧モデルもそれはそれで今っぽく素晴らしいものでしたが、この新型はくびれ抑えめで全体的にややスマートな原型に近いシルエットに。
もちろんこれまで同様、意図的にサイズアップしてルーズさを強調することも可能ですし、以前に比べて少しスッキリした分、ブレザーなどとの相性が良くなり、汎用性は増した印象です。

股上もわずかに深くなったことでタックインも決まりやすいですし、生地が整理加工をしていない生機(キバタ)になったことでねじれも加わり、ヴィンテージライクな雰囲気はさらに加速。
履き込んでいった時の生地の表情の変化もより豊かに、育てがいがあります。

とはいえ、普通ではない肌あたりの柔らかさと履き心地の良さはもちろん健在。
本格派ジーンズのワンウォッシュモデルといえばまだまだ硬さの残るゴワゴワなものを想像されると思いますが、シオタのワンウォッシュモデルは他ブランドのヘビーウォッシュモデルのような柔らかさがあり、初めからストレスのない快適な履き心地をお楽しみいただけます。

しかもこの快適さ、ライトオンスのペラペラな生地やストレッチ生地によるものではなく、13.5オンスのしっかりとしたノンストレッチ生地で実現できているというのが凄いところ。
これぞインドで手摘みされる超高級超長綿スビンコットンを贅沢に緯(ヨコ)糸に使用している恩恵です。

さらに経(タテ)糸は本藍染でロープ染色という、価格とロットで誰もが尻込みする特殊糸を採用。
この希少糸同士のタテヨコ組み合わせは、世界を見渡してもシオタだけかと。

あまりに高価でハイリスクなため、やりたくてもやれないというのが現実ですが、岡山有数の縫製工場というだけでなく、生地部門も備えているシオタだからこそ実現できる代物です。
しかもこの飛び抜けたクオリティで税込3万円を切る驚異的なプライス設定。
これぞファクトリーブランドの成せる技ですね。

ちなみに新モデルからサイズ展開も変更になりました。
従来の1インチ刻みではなく、2インチ刻み設定に。
また、メンズは29インチからスタートでしたが、28インチからになりましたので細身の方には朗報です。

生機(キバタ)とはいえワンウォッシュモデルのため、多少の縮みはあるものの極端なものではありません。
ウエストは履いていくと伸びてきますので、ベルトレスのウエストジャストで履かれたい場合、最初はやや窮屈なくらいのウエストサイズをお選びいただくのが良いかもしれません。
ゆとりを持たせても雰囲気があるため、個人的にはガチガチにジャストサイズにこだわらなくても良いかと思いますが。
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